
15歳の双子姉妹が日本初の国際大会へ…雪山での過酷レース『スカイスノー』2030年冬季五輪の正式種目入り目指す


雪山を走り抜ける競技「スカイスノー」の国際大会が2025年4月5日、群馬県嬬恋村で開かれました。大会2日目の競技で1・2フィニッシュを飾ったのが、愛知県春日井市出身で15歳の双子姉妹、大掛柚奈(おおがけ・ゆな)さんと、妹の莉奈(りな)さんです。
■富士山の0合目から山頂まで走る…双子姉妹・柚奈さんと莉奈さん
雪山を走り抜ける競技「スカイスノー」は、2030年の冬季五輪の正式種目を目指していて、標高差500m以上ある雪道を駆け上ったりする『Vertical(バーティカル)』、9キロ以上の長い距離で競う『Classic(クラシック)』の2種目があります。

春日井市出身で、15歳の双子姉妹の選手がいます。大掛柚奈さんと、妹の莉奈さんです。2024年は国際大会でメダル獲得するなど、将来が楽しみな山ガールです。

山登りのきっかけは、幼いころから家族で行っていたハイキングです。山の景色に魅了され、今では年間の3分の1は山に登っています。 妹・莉奈さん: 「中央アルプスの『将棊頭山(しょうぎかしらやま)』が好きです。景色がきれいで、雪もよく降っているので好きです」

姉・柚奈さん: 「好きな山は『白山(はくさん)』です。(登ったのは)5回くらいです」

今まで登った一番高い山は富士山で、0合目から山頂まで、走って登ったということです。2人が特に好きなのが雪山の景色で、遊びの延長として、「スカイスノー」競技を楽しんでいます。
■10kmの『Classic』で姉妹1・2フィニッシュ
群馬県嬬恋村で4月5日と6日、日本で初めて行われた国際大会「第1回アジアパシフィック選手権」に出場しました。

大会初日は、登りのみの『Vertical』で、今回は標高差610m・全長3.5kmのコースを駆け上がります。初日は姉・柚奈さんが3位、妹・莉奈さんは5位という結果でした。

2日目は、登りと下りを合わせた10kmの『Classic』。しかし、深い霧でコースが変更となり、5キロのコースを2周することになりました。 レースでは、妹の莉奈さんがスタートダッシュを切り、姉・柚奈さんも後に続きました。

そして、折り返し地点にトップでやってきたのは妹の莉奈さんで、およそ1分差で、姉・柚奈さんが追いかける展開となりました。

2日目は妹・莉奈さんがそのまま優勝。姉・柚奈さんは2位で、姉妹での1・2フィニッシュを飾りました。

妹・莉奈さん: 「今日は優勝しようと思って最初から飛ばしたんですけど、折り返し地点でみんなが近いのが分かって、ずっと気が抜けませんでした」 さらに、姉の柚奈さんは、2種目の複合で初代アジアパシフィックチャンピオンにも輝きました。 姉・柚奈さん: 「Vertical(初日)とClassic(2日目)は優勝することができなかったんですけど、コンバインド(複合)で優勝することができたのでうれしいです」

次の舞台は、8月にイタリアで行われるユース世界選手権に出場します。