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“夜逃げ”直前にクラファンで2000万円募る出資者ゼロ… 町営｢池田温泉｣委託業者運営の旅館に“大浴場”なし【独自】

08.06(水)11:46

岐阜県池田町の町営「池田温泉」で、宿泊施設などが突如閉店した問題で、運営会社が営業を停止する直前、ネット上で2000万円の出資を募っていたことがわかりました。

岐阜県池田町の池田温泉では「新館」の2階と3階で町から委託を受けた業者「たち川」が旅館や飲食店を運営していました。

しかし、「たち川」は施設の使用料など約230万円を滞納したまま先月末、無断で営業を停止し、弁護士によりますと、破産に向けた準備を進めています。

「たち川」をめぐってはその後の関係者への取材で、ことし5月下旬から営業停止1か月前のことし6月末までクラウドファンディングで2000万円の出資を募っていたことが新たにわかりました。

出資の目的は「大浴場の修繕」などで、すでに設計士らと打ち合わせを行っていると記載されていますが、大浴場は「たち川」ではなく、池田町が運営していて町は当時、こうした動きを把握していなかったということです。

出資者はいませんでした。

（池田町の担当者）
「たち川からの報告も協議もありませんでした。大浴場は（旅館にはなく）1階部分だけだと思う」
Q.人を欺いて出資を募っていた可能性がある？
「そうなります。大変遺憾に思います」

池田町は「業者と1階の温泉施設は無関係で、温泉は今後も営業を続ける」と話しています。