体温超えの暑さで「氷」の需要高まる “かき氷”は物価高で値上げも「子どもの小遣いで食べられるように…」と250円

各地で体温超えの暑さが続くこの夏。きょうも各地で猛暑日となりました。
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(太田有咲記者)
「午前11時前の名古屋栄です。手元の温度計は42.4℃を示していて、少し風が吹いていますが、体の内側から汗がじわじわと湧き出てくるような蒸し暑さです」
連日続く体温超えの猛暑に街の人は…
(街の人)
「暑くてヤバい、倒れそう」
「結構暑い。水筒のお茶を全部飲むときがある」
「扇風機持っていないと無理です」
「子ども用の日焼け止めをいっぱい塗っている」
「人より汗かくから10分そこらで水分取りながら歩いている」
みなさんことしの「夏の暑さ」にはこりごり…。
そこで、氷問屋さんにやってきました。
訪れたのは、天白区にある創業約90年の「塚本氷問屋」。街の飲食店や学校などにも卸しています。代表の塚本さんが3代目。店頭では氷やドライアイスだけではなく、かき氷も販売しています。
“かき氷” 値上がりも「子どもの小遣いで食べられるように…」
(小川実桜アナウンサー)
「おいしい。ふわふわすぎて一瞬でなくなります。きめこまかいですね」
お値段は全てのメニューがワンコイン以下とお値打ちです!
(お客さん)
「この時期はかき氷でしょ」
提供するメニューは100以上も!物価高でカップやストローも値上がりしているため、20年前は100円だった商品もことし4月からは250円に…
(塚本氷問屋 塚本雅彦代表)
「子どもに来てほしいので、そんなに値上げはできない。子どもの小遣いで食べられるようにという思いで父がやっている」
“氷”は去年と比べ1.5倍の注文
一方、氷の卸の方はというと…
(塚本代表)
「(重さ2キロで)500円のものを550円に。届ける場所によって値段は違うが、いつも買ってくれる所は、たくさん利用してほしいので値上げは10円ぐらい」
Q.ちょっとの値上げだと正直大変?
「毎日、私の店を使ってくれるので逆にこちらもうれしい」
値上げはしましたが、連日の暑さでこの夏の注文は…
(塚本代表)
「去年と比べると、1.5倍の注文がある」
まる2日かけてゆっくり水をろ過して作りあげる氷は、透明度が自慢!
物価高との闘いはまだまだ続きますが、老舗が届ける氷は見た目も涼やか…
少しでも皆さんに涼しくなってもらいたいと、汗をかく塚本代表でした。