【大雪情報】関東~沖縄は“10年に一度”の低温 近畿は平年比「278%超」の大雪も 来週は今季一番強い「立春寒波」が襲来 最新の寒気・雪シミュレーション
1月20日~2月2日の節分までは、1年で一番寒い頃とされる「大寒」。ただ、この時から全国的に寒さが緩み、東京で最高気温が14℃前後、名古屋で15℃前後、札幌でも2℃前後と、3月上旬~中旬並みの所が多く、ことしは比較的「暖かい大寒」を迎えています。
【画像で見る】この先の雪シミュレーション 来週は日本海側中心に大雪のおそれ
名古屋市内でも昼間は、コートを脱いで歩いている人が目立ちました。
ただ、今週は強い寒波が襲来していて、来週にはさらに強い寒波がやってきて、大雪となり、厳しい寒さも戻る見込みです。
まずは、29日(水)~30日(木)にかけての雪・雨の予想です。
日本海には、風と風がぶつかり発達した雨・雪雲のJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が発生し、この帯状の雲がかかるエリアでは、一気に積雪が増えるおそれがあります。
<24時間予想降雪量(多い所)>
〇29日午前6時~30日午前6時まで多い所
北海道 上川北部40㎝ 上川中部30㎝ 上川南部30㎝
留萌地方40㎝
山形県村山 山沿い60㎝ 平地40㎝
置賜 山沿い50㎝ 平地30㎝
庄内 山沿い50㎝ 平地20㎝
最上 山沿い50㎝ 平地30㎝
福島県会津 山沿い50㎝ 平地30㎝
栃木県北部 山地30㎝ 平地3㎝
南部 山地3㎝
長野県 長野地域山沿い40㎝ 平地10㎝
中野飯山地域40㎝
大北地域山沿い50㎝ 平地15㎝
上田地域の菅平周辺20㎝
上田地域の菅平周辺を除く地域5㎝
佐久地域、松本地域の聖高原周辺、5㎝
乗鞍上高地地域、木曽地域20㎝
諏訪地域5㎝
上伊那地域8㎝
下伊那地域10㎝
岐阜県美濃 山地70㎝ 平地15㎝
飛騨 山地70㎝ 平地15㎝
島根県東部 平地5㎝ 山沿い20㎝
西部 平地5㎝ 山沿い20㎝
隠岐 5㎝
愛媛県 平地5㎝ 山地15㎝
高知県 平地5㎝ 山地15㎝
山口県 山地15㎝ 平地5㎝
〇30日午前6時~31日午前6時まで多い所
北海道 上川北部40㎝ 上川中部30㎝ 上川南部30㎝
留萌地方40㎝
新潟県下越 平地15㎝ 山沿い40㎝
中越 平地40㎝ 山沿い70㎝
上越 平地20㎝ 山沿い70㎝
佐渡 10㎝
福島県会津 山沿い70㎝ 平地40㎝
栃木県北部 山地30㎝ 平地3㎝
南部 山地3㎝
岐阜県美濃 山地50㎝ 平地10㎝
飛騨 山地50㎝ 平地10㎝
高知県 平地5㎝ 山地15㎝
(29日11時半現在で大雪の恐れがなくなったと発表があった地域を除く)
交通障害に警戒し、なだれなどにも注意が必要です。
今回流れ込んでいる寒気より、来週はもっと強い寒気が入る見込みです。
上空1500m付近で、-6℃以下は平地でも雨ではなく雪が降る目安。本州のほとんどを覆っています。
2月3日(月)以降は、上空1500m付近でー12℃以下は、平地でも大雪のおそれがある寒気です。この日は「立春」。今シーズン一番の強い「立春寒波」がやってきます。
日本海側を中心に、大雪の恐れがあるほか、太平洋側でも雪が降る可能性があります。
ことし1月10日には名古屋などの太平洋側でも1㎝の積雪を観測し、交通に乱れが出ました。普段雪が降らない地域で雪が降ると少しの積雪でも交通に影響が出る恐れがあり、最新情報には注意が必要です。
また、寒さも厳しくなる見込みで、27日には気象庁から「早期天候情報」が発表されました。この情報は、その時期、その地域にとって10年に一度程度しか起きないような著しい高温・低温・降雪量になる可能性が高まっている時、6日前までに注意を呼びかける情報です。
今回は、「低温」と「降雪量」に関しての発表がありました。
<早期天候情報>
〇かなり低温(5日間平均気温 平年差)
関東甲信地方 2月4日頃~ (ー1.9℃以下)
北陸地方 2月4日頃~ (ー2.0℃以下)
東海地方 2月4日頃~ (ー2.0℃以下)
近畿地方 2月4日頃~ (ー2.1℃以下)
中国地方 2月4日頃~ (ー2.3℃以下)
四国地方 2月4日頃~ (ー2.4℃以下)
九州北部地方 2月3日頃~ (ー2.6℃以下)
九州南部・奄美地方 2月3日頃~ (ー2.6℃以下)
沖縄地方 2月3日頃~ (ー2.6℃以下)
〇降雪量(5日間平均降雪量 平年差)
長野県北部・群馬県北部 2月4日頃~(168%以上)
北陸地方 2月4日頃~(210%以上)
岐阜県山間部 2月4日頃~(193%以上)
近畿地方日本海側 2月4日頃~(278%以上)
山陰地方 2月4日頃~(248%以上)
16日間先までの各地の予報を見ると、今週より来週の寒さが厳しくなる見込みです。
東京は、強い寒気が入る直前の2日(日)に、雨か雪の予想。
南岸低気圧の影響で、雪がまじる可能性もあります。
名古屋は、マークはついていませんが、来週は風向き次第で雪が降る可能性があります。
立春寒波は、かなり強くなるため、雪マークがない地域も雪が降る可能性があります。交通の乱れなどにも注意してください。
また、これまでのあたたかさに慣れた体にとって、今回の寒さは体にこたえると思います。体調を崩さないようお気を付けください。