「タイより高い」タコ… コメ値上がりとネタの異変でダブルパンチ 寿司店大将の嘆き「とれる季節が変わり今までの知識が役立たない」 名古屋

「来月から米の価格を上げさせて…」と連絡が
高値が続くコメの価格。名古屋市内のすし店でも。
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(桜すし本店 長嶋宗廣大将 名古屋・東区 5月26日)
「(コメの価格は)2.5倍になっています。つい最近も『来月から米の価格を上げさせていただきたい』と(連絡が)」
そして、頭が痛いのはすしネタの問題も!
(桜すし本店 長嶋大将)
「これが『タイより高い』というタコです、日間賀島の」
いま「タイより高い」というタコ。仕入れた愛知県南知多町の日間賀島のタコは以前は1キロ1500円ほどだったのが、26日はなんと!3600円。高いと4000円にまで跳ね上がる日もあるといいます。
(桜すし本店長嶋大将)
「以前は高い魚と安い魚があったが、今は全部同じくらいの単価に。1キロ1000円~1500円のものは3000円が普通。もう高級魚。安かったものが全部高級魚に」
「とれる季節もおいしい時期も変わっている…」知識が役立たない
シャコにコハダ…なにもかもが値上がりし困ったと話す大将。サバも小さく細くなり脂ののりが良くないものが目立つといいます。大将の一番の困りごとは、海が大きく変わってきて長年の経験や勘が通用しなくなっていることです。
(桜すし本店 長嶋大将)
「今まで覚えてきた知識を全部リセットしないといけない。とれる季節もおいしい時期も変わっている。『何で今?』ということが非常に多くなった。そこまで海の環境が変わってしまっているのが現状」
そして、のりの価格上昇も打撃です。
(桜すし本店 長嶋大将)
「味を変えたくない。味を維持するには品質を落としたくない。(同じ品質のものを仕入れるには)仕入れる価格を上げていかざるを得ない。(店で提供する食事の)価格改定をしたいが、価格改定すればお客さんが離れるので難しい」