2025年度の名古屋城年間入場者数が238万7217人に達し、世界デザイン博覧会が開催された1989年度の約389万人に次ぐ、歴代2位を記録しました。

記録を後押しした大きな要因は「本丸外無料化実証実験」と「桜の早期開花」の2点です。
名古屋市によると、昨年11月の1か月間、本丸の外側を無料開放する実証実験を実施。その結果、11月の入場者数は2024年度比で約8万2000人増加したということです。
また、桜の開花が平年より早かったことも影響し、3月の入場者数も2024年度より約5万人増加。これらの施策や季節要因が、全体の数字を大きく押し上げる結果となりました。

コロナ禍で一時落ち込んだ外国人入場者数も、回復が鮮明になっています。2025年度の外国人入場者数は66万4833人で、中国からの渡航自粛という逆風があったものの、微増を維持しました。
これについて市の担当者は、「日本全体でインバウンドが増加していることもあるが、名古屋で日本の文化や歴史に触れたいと考える外国人観光客が訪れているのではないか」と分析しています。
入場者数が堅調に伸びている名古屋城ですが、2026年10月1日から入場料を500円から1000円へ値上げすることが決まっており、客足への影響が懸念されています。
市は、値上げによる一定の落ち込みは避けられないとする一方で、改定直前の「駆け込み需要」による増加も見込んでいます。また、値上げの時期はアジア・アジアパラ競技大会の開催と重なることから、夜間開園などの特別なイベントを開催し、年間を通してバランスが取れるように集客を図る考えです。


