
名古屋城、11月は本丸エリア除き入場無料に 武将隊イベントは無料エリア 市が集客の実証実験

名古屋の観光スポット、名古屋城。11月1日から新たな取り組みが始まります。

 昨年度の来場者数が223万人を超えた名古屋城が、1日から1カ月間、一部のエリアを除いて入場無料となります。
 それに伴い、少しだけ変わることが――。
Q.お客さんがチケットを購入していたところが変わる?
「11月からの1カ月間は休止します」(名古屋城総合事務所 三谷幸司さん)
 現在、正門と東門どちらかで入場券を購入して城内に入るのですが、1日から1カ月間、入場券売り場はお休みとなります。
有料は本丸エリアだけに

 正門をくぐって進んでいくと、西南隅櫓と天守が見えてきます。
 さらに進むと、見慣れない建物がありました。
「臨時の券売所です。本丸エリアが有料になるので、その近くに設置しました」(三谷さん)
 名古屋城の敷地面積は、バンテリンドーム約5個分。
 通常なら入場料は大人500円ですが、1日から1カ月間は、天守と本丸御殿があるエリアのみ入場料500円が必要になります。
 みなさんがよく写真を撮る、天守の下の映えスポットは有料エリア。
Q.なぜ1カ月間無料で入れるエリアを作った?
「実証実験をして分析していきたい」(三谷さん)
 有料エリアと無料エリアを分けたのは、実証実験のためだというのです。
「広沢市長が市長選挙でマニフェストに掲げて、『本丸以外を無料化したい』思いをもっていたので、それを実現するためにどうしたらいいかということで。11月の1カ月間、無料化実証実験をして、いろいろな効果や課題を分析していきたい」(三谷さん)
11月以降も実施予定

 今回、無料になるエリアは、様々なイベントが開催される場所でもあります。
 イベントだけ参加したい人も入場料500円が必要でしたが、11月の1カ月間は、それが必要ありません。
 実証実験では、有料エリア・無料エリアそれぞれの集客がどのようになるのか調査するといいます。
 来場者に、無料エリアができることを伝えると――。
「無料ということで足が向く方もいると思う。それで名古屋のシンボル“名古屋城”に来るのは、とても良い取り組みだと思う」(来場者)
 「武将隊に会いに来た」という女性客2人は…。
Q.武将隊に会うのも入場料がかかるが、それがなくなると?
「頻繁に来ると思います。無料エリアで終わる人は多くなるかも」
 実証実験は今回の1カ月間だけでなく、形を変えて何度も行うそうで、その結果を踏まえて、無料エリアを継続するかどうか決めるとのことです。





