
インフルエンザの流行入り…“痛くない検査とワクチン”が子供に好評 フルミストは注射でなく鼻の穴に吹きかけるだけ

寒暖差が激しく、体調管理が難しい季節になりました。東海3県ではインフルエンザが流行入りしましたが、痛くない検査やワクチンが注目されています。
■早くも流行入り…インフルエンザを「AI」で診断
東海地方では10月23日、前線が南下し冷たい空気が流れ込んだ影響で、今シーズン一番の寒さになりました。一方で、各地の最高気温は20度を超え、気温差は10℃前後となり。寒暖差の激しい1日となりました。 専門学生: 「風邪をひかないように、寒い時は上着とかを羽織るようにしたい」 皆さん、体調管理には気を使っているようですが、一層注意が必要なのが「インフルエンザ」です。 大村愛知県知事(22日): 「愛知県においても、インフルエンザの流行入りとなりました」
愛知・岐阜・三重では、インフルエンザが2024年より1カ月ほど早く流行入りしました。そうした中、「痛くない」検査が広がっています。 名古屋市東区のクリニックを訪れた10歳の女の子は、38度超えの発熱と鼻水などの症状を訴えていました。特殊な機械を口に差し込んで撮影し、喉の画像を読み込むと、わずか数秒で結果が分かります。
おなか内科東白壁クリニックの杉田裕輔院長: 「インフルエンザは陰性だったから」 この機械、のどの写真を撮ってAIが画像を解析し、発熱した直後でもインフルエンザへの感染の有無を瞬時に判断してくれるといいます。
これまでは、鼻やのどの粘膜を棒でぬぐい取るため痛みがありましたが、これなら痛みがなく、子供でも安心して検査を受けられるのがメリットです。 杉田院長: 「ここ1週間ぐらいで、結構数が増えてきているイメージがあります。まだ多くて(1日)4〜5人以下なので、“はしり”だと思います」
■注射が苦手な子供に…「痛くないワクチン」
インフルエンザ対策に有効なのがワクチンですが、多くの子供が注射を苦手にしています。そこで注目されているのが、痛くないワクチン「フルミスト」です。 いのまたクリニックの猪又雅彦院長: 「鼻の中にシュシュって両方少しずつ入ります。頑張って…どう?大丈夫?よく頑張りました」
「フルミスト」は、鼻の穴にシュッと2回吹きかけるだけ。利用は2歳から18歳までに限られますが、小さい子供がいる家庭には強い味方です。 Q.鼻シュッシュと注射どっちがいい? 女の子: 「おはなシュッシュ」 母親: 「(注射だと)暴れるのを押さえながらなんですけど、今日は1人で座って診察中もリラックスしていたので、こちらも楽でしたね」 フルミストの一般的な費用は8000円からと割高ですが、12歳以下の子供であればワクチン注射を2回打つ必要もあり、その費用と比べるとその差は大体1000円くらいといいます。
猪又院長: 「直接、鼻の奥の粘膜に作用するので、しっかり免疫がついて、持続期間が長いといわれています。半年から1年くらい」 フルミストには、ゼラチンや卵の成分が入っているため、アレルギーがある人は医師に事前の相談が必要です。





