新名神で逆走して当て逃げか ペルー国籍の男（34）逮捕　外免切替制度を利用して日本の免許を取得

　三重県の新名神（しんめいしん）高速で車が逆走しペルー国籍の男が逮捕された事件で、男がペルーの運転免許を切り替えて日本の免許証を取得していたことが捜査関係者への取材で分かりました。

　「午後1時すぎです。黒い服をきたエリアス容疑者が車に乗り込みました。エルアス容疑者を乗せた車はこのあと検察へ向かいます」（報告・前田怜実記者）

　道路交通法違反の疑いで20日送検されたのは、ペルー国籍で滋賀県長浜市（ながはま・し）の会社員、ロッシ・クルーズ・ジョン・エリアス容疑者（34）です。

　警察によりますと、エリアス容疑者は新名神高速で逆走し乗用車2台に衝突したにもかかわらずそのまま逃げた疑いがもたれています。

　エリアス容疑者が運転していた青い車の左側面には衝突した白い車の塗料でしょうか、白い傷などがはっきりと確認できます。

　「近所の人によりますと、エリアス容疑者が乗っていたと見られる車はこの公園の前に止まっていて午後には警察が調べに来ていたということです」（報告・皆谷こころ記者）

　この車は現場から20キロ余り離れた三重県四日市市内で見つかりました。

　「昨日の朝10時ごろ散歩していたら群馬ナンバーの青い車が止まっていた。群馬ナンバーなので誰かがこの辺の親戚の家に来ているのかと思っていた」（車を目撃した人）

　捜査関係者によりますとエリアス容疑者は19日朝に1人で滋賀県長浜警察署に出頭し、その後三重県警に移送されたということです。

　また、外国の運転免許証を取得していれば試験の一部が免除されて日本の免許証に切り替えられる外免切替の制度を利用して日本の免許を取得していたことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

　「（容疑者は）普通の人ですね悪いこともなく。現場仕事をしているようで全国を転々とまわっていた」（エリアス容疑者を知る関係者）

　エリアス容疑者は警察の調べに対して「一台にしかぶつかっていない」と容疑を一部否認している一方で、逆走した事実は認めているということです。