
エラーが痛かったドラゴンズ守備陣 矢野燿大さんが大胆提言「チェイビス・ブライト一塁、ボスラー三塁」

ドラゴンズは直近のビジター5連戦で3勝2敗。中継ぎ陣ではメヒア投手が頼もしい成績を収めています。しかし痛かったのがチェイビス選手のエラー。
野球解説者の矢野燿大さんが、思い切った守備陣の入れ替えを提言しました。

8月19~24日のビジター5連戦は3勝2敗でした。
20日は大野雄大投手がチームトップタイの7勝目を挙げ、そこから3連勝しました。
23日は高橋宏斗投手が6勝目、細川成也選手から2試合連続ホームランが飛び出しました。
矢野燿大さん:
高橋投手は前の登板があまりよくなかったので、今回ちょっと心配もあったんですけど、8回までしっかり投げられたというのはこれから本人の自信になっていくのでは。
結構空振りを取れていたんです。特にスプリットは、今シーズンで一番いいぐらいのボールが投げられていたと思う。
残り30試合の中であと5~6回の登板があると思う。2ケタ勝利もいけるので、狙っていってもらいたいと思います。
細川選手のホームランがいい流れに

細川選手はいかがですか?
矢野さん:
細川選手は今年のホームランはまだ13本ですかね。本人はまだ納得のいってない数字だと思うんですが、めちゃくちゃいい場面で打っているんです。
巨人戦でマルティネス投手から打った逆転スリーランや同点ツーラン。広島戦の2本のホームランも、セットアッパーのピッチャーから打っているんです。細川選手のホームランでいい流れを作っている。
23日の高橋投手は、7回まで1点差だったんです。細川選手のホームランで2点差になって、ピッチングがガラッと変わりました。
これからの試合も、細川選手のホームランが出れば出るほど、ドラゴンズは上にいくんじゃないですか。
メヒア投手が頼もしい中継ぎに

ドラゴンズの中継ぎ陣も頑張っていますね。
矢野さん:
先週に中継ぎ陣が課題だという話をしたんですけど、まだちょっとよくない。
1人でも2人でも出てきてほしい中で、1人出てきたんです。
メヒア投手です。勝ちパターンの中で今機能しています。
井上監督や投手コーチはいま「勝ちパターンの時に誰でいこうか」という迷いや不安がある。そういう中でメヒア投手が出てくれた。これからも勝ちパターンの中でどんどん出ていく可能性があると思います。
メヒア投手、開幕直後は先発での起用でしたが、7月後半に1軍再昇格後は先発1試合、中継ぎ8試合に登板していずれも防御率0.00。非常に頼もしい成績をおさめています。
矢野さん:
井上監督もいろんな場面で使おうとして、メヒア投手も「井上監督に残してもらった」という気持ちを持っていると思うんです。どの場面でもやってくれる。そんな気持ちでやるんじゃないでしょうか。
痛かったチェイビス選手の送球エラー
そして一方、24日の広島戦は5対4の1点差で敗れました。惜しかったですね。5失点は、チェイビス選手の送球エラーから始まりました。
矢野さん:
最近ちょっと増えてるんですよね。
スローイングのミスはプロでやったらだめ。不安定な感じでしたし、金丸夢斗投手も正直かわいそうだった。
金丸投手はこういうところで踏ん張ってチームを助けるようになっていってもらいたいけれど、まずはチェイビス選手のスローイングミスをなくしていく方向にいかないと、チームがなかなか安定してこないですね。
守備陣入れ替えの提言

チェイビス選手はこれまで全試合サードでの起用でしたが、ここ1か月で5つのエラーとなっています。
矢野さんから、提言をいただきました。
ファーストはチェイビス選手とブライト健太選手、そしてファーストを守っていたボスラー選手をサードということですか。
矢野さん:
ボスラー選手は今シーズンにサードをやっていますから、それを入れ替えるのが一番シンプルな形で、あまり不安もないかなと思うんです。
ブライト選手は、いまバッティングがむちゃくちゃいいんですよ。いまAクラスまでゲーム差3.5で、どこかで使いたいなとなってくる。
Aクラスでいれば守りの野球でいいけれど、いまは追いかけていかないとだめ。
ブライト選手はファーストをやっていないと思うんですが、ギャンブル的にファーストで使ってもいいのかなと思います。
来期の外野は、普通でいけば今の外野陣が固定されると思うんです。そういう中でブライト選手をどこで使うのか。
来期は細川選手がファーストという可能性もあるんですが、今の段階では動かしにくいかなと。
ブライト選手をファーストにするのは、いま上がっていくためにも、来季のためにもチャレンジしてもいいのではないかと僕は思いますね。
「細川ファースト」は?

ちなみに、ファーストの守備というのはどれぐらい難しいものですか?
矢野さん:
そこが問題なんです。ファーストの守備は意外に難しいんです。
サインが出たり、出たり戻ったり。サードは捕って投げるだけなんですけど、ファーストはすごく難しいので、正直ギャンブル的な要素が強い。
そこを井上監督がどうするかだと思うんですけど、「何かあったら責任はこっちが取る」という覚悟がいりますね。
ドラゴンズはまず点を取ることが大事だと思うので、やってみても面白いんじゃないかなという提言です。
細川選手はファーストの練習をしたこともあります。4番のポジションを変えるよりも…ということですか?
矢野さん:
流れ的にいいので、動かしにくいんじゃないかな。細川選手をファースト、ブライト選手をレフトでもいいんですが、今の流れだと変えにくいんじゃないでしょうか。
来シーズンの「ホームランウイング」

さて、来シーズンからバンテリンドームに新設される「ホームランウイング」のイメージ画像が25日に公開されました。
まず右中間と左中間のフェンスが116mから6m前になりました。そしてフェンスの高さも今の4.8mから3.6mに低くなりました。
ホームランがかなり増えそうですが、矢野さんはどうお考えですか。
矢野さん:
バンテリンドームはなかなかホームランが出なくて、試合が動かないんですよね。
これでホームラン数が増えると思いますし、フェンス際の外野手のギリギリのプレーが見られると思います。
ファンにとってはいいところしかないです。マイナス面はバッテリーが困るだけです(笑)。
(2025年8月26日放送 メ~テレ『ドデスカ!』より)