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全クラスに冷凍庫 市内に「ひんやりスポット」設置市内の小学校児童の熱中症を防ぐために市が対策に乗り出す 岐阜・美濃加茂市

07.08(火)11:31
岐阜・美濃加茂市が市内の小学校全9校の児童に対する熱中症対策に乗り出しました。対策を「通学時緊急暑さ対策パッケージ」と名付け、地域全体で夏の猛暑から子どもを守る体制を整備します。
市内の小学校全9校について、1クラスごとに1台の冷凍庫を設置。
下校時にも、登校時に使用したネッククーラーやタオルなどの冷却用品を使えるようにします。
夏休み明けの8月下旬までに整え、最大140台を稼働させるということです。

また、通学路周辺の店舗や事業所の協力を得て、子どもたちが無償で休憩できる場所を準備します。
「みのかも こども ひんやりスポット」として募集し、エアコンがあるという条件を満たした施設を市の公式サイトに掲載し、店頭には目印となるのぼり旗やプレートを掲示します。
100カ所を目標としており、ひんやりスポットとして登録の同意が得られ次第、掲載を進めていきます。

登下校時に子どもたちを見守るボランティア約500人にも、冷却効果のある冷感タオルを配布。見守る大人たちの暑さ対策も実施します。
さらに、児童が無料で乗車できるコミュニティバス「あい愛バス」の利用も積極的に促していきます。
市教育委員会の担当者によると、市内には2キロメートル以上の距離を歩いて通学する児童が約300人いるといいます。昨年の夏、小学校2年生の弟と毎日1時間かけて約2キロメートルを通学している小学4年生の女児から、スクールバスでの通学を要望する手紙が届いたことがきっかけで、市は今回の熱中症対策に乗り出したということです。
担当者は「熱中症にどういう対策ができるか話し合いを進めてきて、実現可能で有効な対策として今回の事業に至りました」と話しています。