11日は東海地方各地で久々の雨。名古屋でも傘なしではいられない本降りに。1月は1か月を通じ降水量ゼロ。2月もこれまで雨がない乾燥した状態が続いていて、名古屋でまとまった雨が降るのは、実に去年のクリスマス以来約50日ぶりです。

この雨を心待ちにしていたのが…。
豊川用水総合管理所 近藤晶信 所長:
「10ミリでも20ミリでも降ってもらえると、少しでもダムが回復するかなと。ダムがこんな状態になっていますので、期待はしております」
ずっと続いていた水不足。愛知県新城市にある宇連ダムでは、2月10日の貯水率が4.5%まで低下しました。
豊川用水総合管理所 近藤晶信 所長:
「例年の水位ですと、黒い部分が薄くなるぐらい。木が生えているところが満水の位置」
これは冬季では30年以上なかった水準に近づく危機的な状況だといいます。

満水時と比べるとこの通り。
今は水位が40メートル以上下がっているとのことで、コンクリートや山の岩肌がむき出しになっています。

ダムの上流を見に行くと、まるで採石場のよう。完全に干上がってしまっているかに見える光景が広がっていました。

11日は久しぶりの恵みの雨。しかし、朝はまとまった雨になったものの、昼前にはやんでしまいました。
宇連ダムにとって水位を上げるほどの雨量ではなかったといいます。そこで…。
豊川用水総合管理所 近藤晶信 所長:
「節水ですかね。一般家庭でも蛇口の開け閉めを こまめにするとか、ダムの水が減るのが少しでも遅くなりますので、そういったご協力をお願いしたい」
水不足でキャベツが“かるい” 豊橋の農家は苦悩

枯渇する宇連ダムの水を利用している愛知県豊橋市。このあたりは、全国有数のキャベツの産地で、今は冬キャベツの収穫と出荷に追われています。恵みの雨となり農家も大喜びかと思いきや。
キャベツ農家 鷺坂総宏さん:
「今、雨が降っても遅いかな」
表情が曇る農家さん。この雨は恵みの雨ではないのでしょうか?
キャベツ農家 鷺坂総宏さん:
「平均に比べて10月が半分くらい。11月が3分の1ぐらいの降水量だったので、生育期に雨がなかったのがキャベツにはこたえる」

生育期に雨が不足したことで、例年に比べてキャベツの出来が良くないといいます。
水分が不足した畑には、焼けてしまい赤茶色くなったキャベツが…。
キャベツ農家 鷺坂総宏さん:
「乾燥と寒さによってキャベツが紫になっているところがある。食べる分には全く問題がないが、見た目として あまりよろしくない」

見た目だけでなく、大きさにも影響が…。
キャベツ農家 鷺坂総宏さん:
「これが本当だったら8号(サイズ)になるはずだった」
収穫量も1つの畑あたり例年約8トンですが、今シーズンは2トンほど減っているといいます。

さらに急に雨が降ったことで、キャベツの中身にも影響をあたえる可能性が。小さなキャベツだと芯だけが大きく成長して中で腐食させることもあるといいます。
キャベツ農家 鷺坂総宏さん:
「どうしても水分が少ないので、玉が重くなりきっていない状態で生育してしまった。芯が上まで上がってきてしまって、商品価値としてはない。これからこの雨をもらって3月・4月にどういう影響が出るのか少し不安。適度に雨が降ってもらうのが農家としてはありがたい」
春まで収穫が続くという豊橋市のキャベツ農家。まだまだ心配が続きそうです。


