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ノーベル生理学・医学賞受賞の坂口志文さん 「愛知県がんセンターで面白い研究」きっかけは愛知

10.07(火)18:57
大阪大学の坂口志文特任教授がノーベル生理学・医学賞を受賞することが決まり、研究の「原点」である愛知でも喜びの声が聞かれました。坂口特任教授がノーベル生理学・医学賞に選ばれたことを受け、名古屋では号外が配られました。
名古屋市民:
「ノーベル賞?すごーい」
「あっ坂口さん?いいな」
坂口特任教授は、生体内の免疫反応が暴走するのを抑える「制御性T細胞」を発見しました。これにより、がんや免疫が関わる病気などの新しい治療法の道を開いたと評価されました。受賞決定を受けて坂口特任教授は…
大阪大学 坂口志文特任教授:
「うれしい驚きといいましょうか。それに尽きます」
ノーベル賞につながる研究の始まりは「愛知」から
実は、ノーベル賞につながる研究の始まりは愛知からでした。
大阪大学 坂口志文特任教授:
「自分が本当に何をやりたいか考えて、いろんな勉強していたときに、愛知県がんセンターで非常に面白い研究をしていると(知った)。その研究をもう少し深くやれば、何か新しい原理に達する。そこまでいけば人の病気につながると、若いなりに思った」
京都大学の大学院を中退し、愛知県がんセンターで約3年間、免疫を抑える細胞を探す研究に打ち込んだ坂口特任教授。がんセンターの研究所長は…
愛知県がんセンター 井本逸勢研究所長:
「面白いからやってみようという気持ちが大きな研究成果につながるんだと思う。現在、研究所でもたくさんの研究をしているが、(坂口特任教授のノーベル賞決定は)励みになる」
愛知県 大村秀章知事:
「愛知県のがんセンターの研究生として3年間研究に打ち込んで、(今回の)研究をスタートさせたということは大変誇りなことだと思う」