「遮断機が荷台に…」 乗客20人けがのJR高山線事故、踏切に立ち往生したキャリアカー運転手が話す

岐阜県各務原市のJR高山線の踏切で1日、キャリアカーに特急列車が衝突して乗客20人がけがをした事故。キャリアカーの運転手は「遮断機に引っかかった」と話しています。
キャリアカーのフロント部分は大きく破損し、ボディーの一部がえぐれ、パーツも外れかかり、荷台の金具には大きな傷がついています。
列車はフロントガラスにひびが入り、乗客の座席のすぐ横にある窓も割れ、ガラスの破片が飛び散っています。
1日夕方、各務原市のJR高山線の踏切で、「特急ひだ」が立ち往生しているキャリアカーに衝突しました。
事故当時、列車に乗っていた乗客は――。
「ガシャーンという大きな音がして、車内に煙が立ちこめた。けがをした人は飛び散ったガラスで顔から少し血が出ている様子だった」
JR東海によりますと、「特急ひだ」は富山駅から名古屋駅に向かう途中で、事故当時、約200人が乗っていました。
事故の影響で、JR高山線の岐阜駅から鵜沼駅の間の上下線が、一時運転を見合わせました。
事故はなぜ起きた?

「午後7時半です。接触事故から約3時間たち、特急ひだが動き始めました」(記者)
復旧までに約3時間。なぜ事故が起きたのでしょうか?
キャリアカーの運転手の女性は――。
「降りてきた遮断機が荷台に引っかかり、非常停止ボタンを押したが間に合わなかった」
降りてきた遮断機がキャリアカーの荷台に引っかかり、身動きが取れなくなったことが原因とみられるこの事故。
警察によりますと、乗客20人がけがをしましたが、いずれも軽傷です。
キャリアカーの運転手の女性に、けがはありませんでした。
キャリアカーを管理する輸送会社は「このような事故が二度と起きないよう、安全管理体制の徹底的な見直しをしていく」とコメントしています。