「情報公開請求への対応を円滑にするために必要だと思った」　“情報公開請求者”個人情報を違法に集めた市職員「厳重注意」　名古屋市

去年1月ごろ情報公開請求などをしていた人物の個人情報を名古屋市の職員が違法に集めていたことが明らかになりました。

市は公表の基準を満たしていないなどとして、これまで発表していませんでした。

市によりますと、去年1月ごろ、当時、情報公開などを担当する市政情報室長だった女性職員が市に対し情報公開請求などをしていた人物について調べるように、別の課の男性職員に依頼していたということです。

男性職員は同じ勤務先と思われる人に接触するなどして情報を入手し、女性職員に共有していました。

聞き取りに対して女性職員は、「情報公開請求への対応を円滑にするために必要だと思った」「違法性を認識していなかった」などと話しているということです。

いずれも地方公務員法などに抵触するものだとして、市は、去年12月に2人の職員に対して厳重注意処分を行いました。

市は、基準を満たしていないことなどを理由にこれまで事案について公表していませんでした。