
【台風情報】「台風1号」24時間以内に発生へ “台風のたまご”熱帯低気圧が南シナ海に この先の進路は?最新の雨シミュレーション 気象庁が発表

気象庁は、きょう(10日)午前、“台風の卵”=熱帯低気圧が発生したと発表しました。
【画像】この先の進路は?24時間以内に「台風1号」発生へ 最新の雨シミュレーション
この熱帯低気圧は、あす(11日)午前には「台風」になる見込みで、発生すれば「台風1号」となります。
この先の進路や予報は以下の通りです。
【6月10日10時25分発表】
■10日午前9時の実況
種別:熱帯低気圧
存在地域:南シナ海
進行方向・速さ:西北西 ゆっくり
中心気圧:1000 hPa
中心付近の最大風速:15 m/s (30 kt)
最大瞬間風速:23 m/s (45 kt)
■11日午前9時の予報
種別:台風
存在地域:南シナ海
進行方向・速さ:西北西 ゆっくり
中心気圧:998 hPa
中心付近の最大風速:18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速:25 m/s (50 kt)
■12日午前9時の予報
種別:台風
存在地域:南シナ海
進行方向・速さ:西北西 ゆっくり
中心気圧:994 hPa
中心付近の最大風速:20 m/s (40 kt)
最大瞬間風速:30 m/s (60 kt)
■13日午前9時の予報
種別:台風
存在地域:南シナ海
進行方向・速さ:北北西 ゆっくり
中心気圧 990 hPa
中心付近の最大風速:23 m/s (45 kt)
最大瞬間風速:35 m/s (65 kt)
■14日午前9時の予報
種別:台風
存在地域:南シナ海
進行方向・速さ:北 10 km/h (6 kt)
中心気圧 985 hPa
中心付近の最大風速 25 m/s (50 kt)
最大瞬間風速 35 m/s (70 kt)
■15日午前9時の予報
種別:台風
存在地域:華南
進行方向・速さ:北東 20 km/h (12 kt)
中心気圧:996 hPa
中心付近の最大風速:18 m/s (35 kt)
最大瞬間風速 25 m/s (50 kt)
ことしは、台風1号の発生が例年よりも遅れていますが、年間の台風の数に影響するのでしょうか。
年間の台風発生数は…平均25.1個
台風1号が、5月までに台風が発生しなかったのは、統計が始まった1951年から去年までの74年間で6回しかなく(下記のデータ参照)、ことしは7回目となり、2016年以来9年ぶりとなります。
一般的に台風の発生は8月をピークに、7月から10月ごろまで多い状態が続きます。
<台風1号の発生遅い順(日本時間)と年間の発生数>※去年までのデータ
①1998年 7月9日(午後3時):16個
②2016年 7月3日(午前9時):26個
③1973年 7月2日(午前3時):21個
④1983年 6月25日(午後3時):23個
⑤1952年 6月10日(午前3時):27個
⑥1984年 6月9日(午後3時):27個
⑦2024年 5月25日(午前3時):26個
ことしは、あす(11日)には「台風1号」が発生する見込みのため、上記のデータの5番目に入ることになります。
では、台風1号の発生時期が遅くなった年は、年間の発生数は少なくなるのでしょうか?
データを見る限りでは、あまり関係はありません。台風の発生が遅かった、2016年、1952年、1984年、2024年のように平年(年間発生数25.1個)以上に、発生数が多くなった年もあるため、ことしも油断はできません。
ことしの夏、台風はどうなる見込みなのか、気象庁の3か月予報の資料を見てみます。
例年より大雨になるおそれも?
ことし6月から8月にかけての気圧配置の特徴を示した資料によると、フィリピン沖の海面水温が平年より高く、対流活動が活発化するため、積乱雲の発生が多くなる見込みです。この積乱雲の塊が、台風にまで発達する可能性も十分にあり得ます。
また、日本付近は、南からの湿った空気が流れ込みやすくなる見込みです。台風の直接的な影響も心配ですが、梅雨前線や秋雨前線が日本付近にかかる時季には、台風から暖かく湿った空気が流れ込み、前線を刺激し、大雨になるおそれもあります。