
大人気で続々と…名古屋を訪れた外国人観光客が向かう“2つの意外な場所”「とても小さい」「歴史感じる」

名古屋の意外な場所に外国人観光客が集まっています。名古屋港の南極観測船「ふじ」と名古屋市西区にある陶磁器の名所「ノリタケの森」です。いずれも外国人の間で人気を集め、名古屋の新たな観光名所として注目されています。
■名古屋港に外国人観光客が続々と
名古屋を訪れた外国人観光客はどこへ向かうのか調べてみると、名古屋港に係留中の「南極観測船ふじ」が大人気なことがわかりました。 1965年から18年間、南極観測に従事し、現在は当時の生活や観測活動を学べる“船の博物館”として公開されています。
ふじの担当者: 「アジア系の人も多いですし、西洋の人も見られます。全体的に増えている印象です」 船内のいたるところで外国人観光客の姿が見られます。スコットランドから来た二組の夫婦は、1時間以上かけてじっくり船内を見学。特に寝室に興味を持った様子。
スコットランドから来た観光客: 「サイズがとても小さい」 一方、ニュージーランドから来た親子は、娘さんの希望で「ふじ」を訪れたといいます。 ニュージーランドから来た女性: 「ニュージーランドは南極にとても近く、よく南極の話をします。日本の南極訪問に興味がありました」 アメリカから来た女性: 「2週間前にボストンでアメリカの船に乗った。この船ととても似ています」
ボストンでの体験をきっかけに、名古屋に「ふじ」があることを知り、親子でやってきたといいます。
■「ふじ」が生む新しい名古屋観光
名古屋港を訪れる外国人が増えた理由のひとつが、クルーズ船の寄港です。
この日もビル9階分の高さを誇り、約2000人を収容する豪華客船が名古屋港に寄港していました。世界各地から豪華クルーズ船が名古屋港に多くやってくるようになり、港からのアクセスが良い「ふじ」が人気スポットになっているのです。 一方、飛行機でセントレアに到着し、「ふじ」を訪れる観光客もいます。 外国人観光客: 「私の子供は船と魚に興味がある。(名古屋港だと)一緒に行ける」 「ふじ」は、名古屋港水族館のすぐ近くにあり、レゴランドなど周辺の施設も充実しています。 別の外国人観光客: 「遊べるところが多い。小さい子供にフレンドリーなエリア」 家族で楽しめる観光エリアとしても人気が高まっています。
■意外な人気スポット「ノリタケの森」
もう一つ、外国人観光客に人気の“意外なスポット”が、名古屋市西区の「ノリタケの森」です。名古屋に本社を置く陶磁器メーカー「ノリタケ」の旧工場跡地を活用した複合施設です。
スコットランドから来た観光客: 「素敵だと思います。すごく歴史を感じます」 ドイツから来た観光客: 「私たちは磁器の生産が行われているドイツのマイセンを訪れ、磁器生産現場も見学したので、ここに来た」
施設の担当者: 「例年と比べても2倍近く増えている。名古屋駅にも近く、近隣の『トヨタ産業技術記念館』と合わせて訪れる」 アクセスの良さに加え、訪れる理由はもう一つあります。
ニュージーランドから来た観光客: 「昔は結婚するときに、普段使いの食器とノリタケのセットを買って、大事なお客さんやクリスマスの時にノリタケの器を使う」 ノリタケの食器は、1970年代から80年代にかけて世界100カ国以上に輸出されていたといいます。
ニュージーランドの家庭では、ノリタケは格式ある食器として、おもてなしや特別な日に使われ、婚礼や贈答で選ばれることが多いといいます。 名古屋の“意外な2カ所”が、いま世界の旅人たちを惹きつけています。 2025年10月27日放送





