7月20日投開票の参院選、戦後の国政選挙で初めての “3連休の中日” 投票率に影響は?

公示を3日に迎え、17日間の選挙戦が始まりました。投開票日は7月20日。戦後行われた国政選挙で初めてとなる3連休の”中日”となります。投票率に影響はあるのでしょうか。
今回の参院選。愛知選挙区は14人、岐阜選挙区は6人、三重選挙区は4人が立候補しました。
すでに予定がある有権者も

今回の参院選の投開票日は7月20日。
投開票日が3連休の中日になるのは、戦後に行われた国政選挙で初めてのことです。
有権者はどう思っているのでしょうか。
「選挙のために空けておきました。結構暑いし、家の中にどうせいることになるかなということで選挙に行きます」(30代)
「選挙だもんで、行かないといけない。連休で若い人はどこか出かけるかもしれないけど、期日前投票をやってもらって、みんなやらないといけない」(70代)
一方で、すでに予定を入れてしまっていたという人も。
「子どものコンサートに行く予定があって、ちょっと選挙はどうかなって。中日か…みたいなのはあります。特にファミリー層とかは3連休に予定を入れがちなので、ファミリー層が投票しづらいというのは思います」(20代)
投票率を意識して、選挙に行くという人もいました。
「政権与党は組織票があるから、投票率が下がった方が有利に働くんじゃないかという戦略に負けないようにするつもりです」(40代)
期日前投票に行く人は増えるか

今回の日程は、実際の投票率にどれぐらい影響するのでしょうか。
行動経済学が専門の佐々木周作・大阪大学特任教授に聞きました。
「3連休で予定を立てて、どこかに出かけるという人が多いと思う。投票以外の予定がすでに入っている人が多くなると、当日には投票に行く可能性がかなり減ってしまうと予想される」(佐々木特任教授)
一方で、期日前投票に行く人は増えると予想します。
「期日前投票に行かないといけないと思う人は増えると思う。少なくとも期日前投票の比率や数というのは、高まると思います。トータルとして前回と比べて全体の投票率がどうなるかというのは、ちょっと見てみないと分からない」(佐々木特任教授)
3日からスタートした17日間の選挙戦。参院選は20日(日)投開票です。
「暑さ」も投票率に影響か

夏休みが始まり3連休となると、期日前投票という選択肢を選ぶ人も多くなるかもしれません。
また佐々木特任教授は、「暑さ」も投票率に影響を及ぼすのではと推測しています。
「気温が高くなってしまった時に、外出を控えて投票率が下がるかもしれない」
「期日前投票でも、行こうと思った日が暑かった場合、先延ばしになり、行きづらくなることもあり得る」
ということでした。
期日前投票は、愛知・岐阜・三重それぞれ4日から行われます。
制度を活用したり、また気温が高くなる時間帯を避けて行くのもいいかも知れません。