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JR東海の初代社長 須田寛さん死去 93歳 老衰のため 東海道新幹線の安定輸送実現に尽力【訃報】
12.23(月)13:03
JR東海 初代社長の須田寛さんが12月13日、老衰のため亡くなりました。93歳でした。
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葬儀は近親者のみで執り行われ、後日、お別れの会が開かれるということです。
須田さんは京都府出身で、1954年(昭和29年)国鉄に入社。1987年には国鉄の分割民営化で、JR東海の初代社長に就任しました。
国鉄の経営悪化から生まれたJR東海でしたが、民間企業ならではのスピード感で東海道新幹線の利用客を増やし、経営を軌道に乗せました。JR東海や東海道新幹線の、数々の転換点に関わりました。
30年前の入社式で新入社員に向けた言葉は、時代の先を行くものでした。
(須田さん 1994年の入社式)
「皆さんの身の回りにはあらゆる情報があふれています。この情報の中には価値のあるものもそうでないものもあると思います。その情報から、皆さんが自分にとって価値があると思ったものを選び取って、皆さんが身につけ、それを会社のためにも世の中のためにも、自分が発信していく力を持つこと。それがこの情報化社会で生きる皆さんに何よりも求められることだと思う」
また「鉄道友の会」の会長を務め、歴史的な車両の保存にも力を入れました。名古屋・港区のリニア・鉄道館に保存されているSLや在来線など旧型の車両は本来、解
体されるはずのものでした。
(須田さん 2011年取材時)
「国鉄末期は反対されて、隠すように残していたような時期もあった」
「今までの鉄道の発達の過程を見て頂くことによって、将来の鉄道技術の展望が開けるはず」