「クマの目撃情報は例年の3倍」 岐阜・白川郷けが人で警戒 でも外国人観光客は「宝くじで1等に当たる確率の方が高いわ」

10月5日にクマが現れた岐阜の白川郷では、警戒が続いています。
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(松本道弥アナウンサー 10月15日岐阜・白川村)
「白川郷に訪れると茅葺き屋根に目が行くが、広く見ると山・山・山ですね」
(白川村役場 産業課・髙島一成課長)
「そうですね。山に囲まれた山村なので」
Q.クマもよく出る?
「クマは毎年出没の情報がきている。ことしについては例年の3倍ぐらいの目撃情報になっている」
10月5日、岐阜県の白川郷を訪れたスペイン人観光客を襲ったのは「ツキノワグマ」。体長1メートルほどと見られていて、今も警戒が続いています。
(髙島課長)
Q.道の手前に『くま危険』の看板が置いてあるが
「ここは未舗装の農道だが、やぶがあったりしてクマよく出る場所なので」
きのうも午前9時から、役場の職員によるパトロールが行われていました。同行すると、規制線が…
10月5日以降 ワナ5台設置し2頭確保
(松本)
「農道をずっと奥に行くと少し茶色くなってるやぶがある。高さはだいたい1、2メートルぐらい?」
(髙島課長)
「2メートルぐらいある」
Q.クマが出てきたら対応できない?
「ただのやぶに見えるが、合掌造りの屋根の材料になるカヤ」
合掌造り集落にはなくてはならないカヤですが、クマがひそんでいる可能性もあるので、注意が必要です。
(髙島課長)
Q.ドラム缶みたいなものは?
「クマを捕獲するワナ」
ワナは、荻町集落に5台設置されていました。スペイン人観光客が被害にあって以降、きのうまでに2頭のツキノワグマを確保。また、観光客には飲食物のゴミは必ず持ち帰るなど、様々な注意事項が書かれた紙を配っています。
国内外の観光客で警戒に対する温度差も…
(髙島課長)
Q.どのように気を付ければいいのか?
「音に敏感なのでクマは。楽しく会話しながら、そういった形ならクマは近づいてこないと思う。特に危険な場所には、立ち入り禁止など規制線を張っているので、絶対に入らないように守っていただければ」
地元観光協会によると、今月5日のクマ出没以降も観光客の数に大きな変化はないそうです。ただ、国内外の観光客には警戒に対する温度差が…
(ドイツから)
Q.クマ対策のグッズは持っている?
「いいえ、持っていない」「だって人がいっぱいいるから」
Q.クマの看板を見て怖くなかった?
「全然」
(オーストリアから)
Q.ここでクマが出たがどう思う?
「安全。クマに遭遇するよりも、宝くじで1等に当たる確率の方が高いわ」
(埼玉から)
Q.大きな看板が多く立っているが
「やっぱり怖い」「でも何年も来たいと思っていたから」
Q.クマよけの対策はしている?
「鈴は持ってきた」