新東名高速でトレーラー横転 車線をまたぐ「ブレーキ痕」 運転手が何らかの理由でハンドル操作などを誤ったか 事故の影響で8時間超通行止めに 愛知・岡崎市

26日朝早く、愛知県岡崎市を走る新東名高速道路で大型トレーラーが横転しました。積み荷が散乱するなどして8時間以上にもわたった通行止め。当時何があったのでしょうか。

朝の“大動脈”を直撃した事故。高速道路の車線をふさぐように1台の大型トレーラーが横転しています。
記者:
「現場付近には大型トレーラーが 積んでいたプラスチックの破片のようなものが広く散乱しています」
警察によりますと、26日午前5時40分ごろ、愛知県岡崎市鹿勝川町の新東名高速・下りで、「大型トレーラーが横転して2車線をふさいでいる」などと目撃者から110番通報がありました。
現場は、2車線のほぼ直線の道路。産業廃棄物が約100メートルに渡って散乱。作業員は片付けに追われました。
運転手の男性(52)は病院に搬送されましたが、軽傷です。

単独で横転したという大型トレーラー。この“直線道路”でいったい何が。
記者:
「道路を見ると、車線をまたぐようにタイヤの黒いブレーキ痕が。実は100メートルほど奥から続いていて、長い距離を蛇行しながら走っていた可能性が考えられます」

交通事故鑑定人の中島博史さんはこのブレーキ痕についてある可能性を指摘します。
交通事故鑑定人 中島博史さん:
「100メートル近くタイヤの跡が残っている。制御不能な状態で立て直そうとしたが、不安定なまま走り続けて、最終的に横転したのではないか」

今回事故を起こしたのは、荷台が2両連結されたフルトレーラー。
一度に2倍の量を運べるというこの形状が横転につながった可能性もあるといいます。
交通事故鑑定人 中島さん:
「フルトレーラーは、荷台が2個に分離しているので、急ハンドルや(車体が)斜めの状態で、急ブレーキがあると、後ろから押し出されるような形で姿勢を崩してしまって横転に至ることがある」
警察は、運転手が何らかの理由でハンドル操作などを誤った可能性もあるとみて事故の原因を調べています。
この事故で、新東名高速・下りの新城ICから岡崎東ICの間が約8時間半にわたり通行止めとなりました。