トラブル泥沼化 主演の伊達直斗さん「完璧なうそ!」岐阜・関市のご当地映画『名もなき池』 制作会社側は会見で 2000万円は「返す根拠がない」

きょう制作会社側が初めて会見
岐阜県関市が2000万円を投入した「ご当地映画」に関するトラブル。4月4日、制作会社「イロハスタンダード」側が初めて会見を行いました。
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(大石邦彦アンカーマン)
「名古屋市内の会見に来ています。とにかく報道陣の数が多いです。カメラが10台以上、関心の高さがうかがえます」
(大石)
「2000万円の返還請求。返すつもりはないという認識ですか?」
(代理人弁護士)
「われわれとしては返す根拠がない」
4日、制作会社側は、関市が主張するような債務不履行はないとして、補助金を返還するつもりはないと回答しました。
会見では主演俳優にも言及
(代理人弁護士)
「伊達氏が実質的に自分が監督、演出、脚本、キャスティングを担当したので、今後の編集も自分でやりたいので、670万円を支払って欲しいと請求があった」
きょうの会見を別の場所でモニターで見ていた主演の伊達さんは…。
(伊達さん)「は!? 670万円?どっから出てくるのそれ!うそ!完璧なうそ!」
終始、すっきりしない表情。その後も…
(伊達さん)「…ふざけてるなぁ」
会見終了後の午後4時ごろ、伊達さんを直撃すると…
(伊達さん)「あそこまでうそ付かれたら全部言いますよ!」
(大石)「(先ほどの会見で)伊達さんが編集も含めた、まあ代理監督のようなこともしていて、なので670万円というギャラの請求があったと聞きました」
(伊達さん)「(苦笑)総額1000万円って聞いているんですよ!それで、『670万』ってことば、さっき初めて…寝耳に水ですよ!そんな数字言うわけがない。あのままちゃんときれいな映画にしていれば(関市の)PRになったと思う。ちゃんとした編集をしてくれていれば、ちゃんとした作品になっていたと思う」
(大石)「関市の市民の皆さんに言いたいことは?」
(伊達さん)「市民に対しては『本当に申し訳ない』しか言葉がない」
関市民「返してももらいたい。私たちの税金なので」
きょう関市民は。
(関市民 50代女性)「補助金は返してももらいたい。私たちの税金なので」
(30代女性)「関市の人が見る機会ないですよね。お金の無駄ですよね」
問題のご当地映画のプロジェクトを進めていた関市はきょう、「弁護士などと相談しながら対応しておりますので、コメントは差し控えさせていただきます」とコメントしています。
関市長は「適切に対応する」
そして先ほど関市の山下清司市長がこうコメントしました。
(岐阜・関市 山下清司市長)
「訴訟に発展する可能性も視野に入れていますので、弁護士と相談をしながら適切に進めていきたいと考えております。先方の会見がきょうあったと聞いていますが、内容を知らないのでこの段階でのコメントは、以上で終わらせていただきたいと思います」
Q市民へは何か?
「市民の皆さんへは『適切に対応する』ということに尽きる」
制作会社、出演者、そして自治体それぞれの主張…「美しき池」の映画を巡り、事態は“泥沼化”の様相を呈してきました。