65年前の「名張毒ぶどう酒事件」で、名古屋高裁は、現場で見つかった証拠品の鑑定を実施することを決めました。
1961年に三重県名張市で、農薬の入ったぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」では、無実を訴え続けた奥西勝元死刑囚が2015年に病死しました。
弁護団は、ぶどう酒の瓶のふたをとめるための封かん紙から、製造時と異なるのりの成分が検出されたことから、真犯人がいるなどと主張していて、今年1月、奥西元死刑囚の妹・岡美代子さんを請求人として、第11次再審請求の申し立てを名古屋高裁に行うとともに、主張を補強するための新たな証拠などを提出していました。
弁護団が28日、会見を開き、名古屋高裁は、現場で見つかった実物の封かん紙を使って、のりの成分の鑑定を決定したと明らかにしました。
小林修弁護団長:
「(裁判所が)この事件を解決したいという意欲が表れた結果だと思う。採用されたということは、裁判所に期待できると思う」
一方、名古屋高検は、鑑定の結果、別の種類ののりの成分が検出されたとしても、どのような原因で付着したかは不明、などとした上で、正確な鑑定がなされるよう協力し、正しい事実認定がされるように裁判所に意見を述べていく、などとコメントしています。





