
うなぎ店から悲鳴「丑前にコレある!?」大雨の浸水被害相次いだ津島市 自動車整備工場は「乾かす場所ない」


7月17日、東海地方を大雨が襲い、各地で道路の冠水などが相次ぎました。中でも浸水の被害が大きかった愛知県津島市では、19日の土用の丑で賑わう「うなぎ店」も大打撃です。
■被害額は100万円ほどか…店「一番の書き入れ時が…」
津島市では17日、市内の9カ所で道路が冠水し、浸水被害も相次ぎました。市内のうなぎ店「三代目 鰻の田中」では、厨房が水に浸かっていました。

『三代目鰻の田中』の田中翔さん: 「もぉ〜丑(の日)前にこれある!?」 客席もひざ下近くまで、水が押し寄せていました。 田中さん: 「うなぎ屋なので、今週土曜日が土用の丑の日なので、それまでにどうにかしたいですね。大打撃ですね」 一夜明けた18日、水はひいたものの、お客さんを迎えるため、店の前をブラシで丁寧に磨く作業に追われていました。

田中さん: 「結構(水が)きていたので、土かぶっちゃってますね」 冷蔵庫は故障し、これから修理を依頼。他にもクリーニング代など、被害額は100万円にも及ぶといいます。 田中さん: 「あ…ダメですね。実際だとライトがつくんですけど、(電気が)きていないのでもうダメです」

店内の掃除や消毒などを終え、18日夜から営業を再開しますが、土用の丑を前に起きた予想外の事態に…。 田中さん: 「自然のことなので仕方ないことではあるんですけど、夏は一番の書き入れ時でもあるのできついですね。つらいものはありますね」
■整備工場に午前だけで5台が…「乾かす所がない」
津島駅前では17日、ナンバープレートのすぐ下まで道路が冠水していて、雨で動けなくなった車は「故障中」の貼り紙がされ、路上に残されていました。

自動車の整備を行う「つしまオート」では、18日午前だけで、水に浸かった車が5台運び込まれました。 つしまオートの担当者: 「中がびたびたになっている。全部水なので。この車はさっき入ってきた」 車から取り外したマットからは、まだ水が滴り落ちてきます。

つしまオートの担当者: 「乾かす所が今ないもので…」 軽自動車の助手席のシートを外すと、その下には、水に浸かってしまったバッテリーがありました。乾燥させた後、交換が必要か確認するといいます。

つしまオートの担当者: 「これだけ浸かっているので、バッテリーはダメそうですね。(こんな状況は)あまりない。台風とかならありますけど、久々ですね」 津島市では少なくとも14棟の浸水被害が確認されていて、その数はさらに増えるとみられています。