誰が何のために?川に大量のタイヤが不法投棄 ホイールが外されゴム部分だけ・・・遠く離れた新潟でも 名古屋・中川区 荒子川

先月、名古屋市中川区を流れる荒子川で、不法投棄された車のタイヤが見つかりました。その数なんと150本。いったい誰が、何のために…
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(中川区土木事務所 下川貴幸 補佐)「ごみの集積場所」
うず高く積まれた車のタイヤ。その数なんと、150本!すべて川の中から見つかりました。
(下川貴幸補佐)「この川で“不法投棄”されているのを発見」
名古屋市西部を流れる荒子川。タイヤは中川区の中島新橋付近で、450メートルほどの範囲に捨てられていました。ことし1月、中川土木事務所が河川のパトロールをしていたところ、川底に“黒い影”を発見。
先月、川の中を捜索すると次々とタイヤが見つかったのです。
(下川貴幸補佐)「不法投棄の時期は分かっていない。引き上げた量が多くて、われわれも驚いている」
不法投棄されたタイヤをよく見てみると、ある特徴が…
(脇田亜彩香記者)「こちらの山積みになったタイヤをよく見てみると、ホイールが抜かれた状態になっています」
タイヤは外側のゴムの部分だけ残っていて、内側のホイール部分はすべて外されています。同じく川の中から不法投棄された自転車も見つかりましたが、こちらもタイヤにはゴムの部分しかありません。
一体誰が、何のために投棄したのでしょうか…
遠く離れた新潟県でも 許すことができない「不法投棄」
実は、同じような事例が、名古屋から遠く離れた新潟県内でも確認されています。
不燃物処理場や用水路に大量に捨てられていたタイヤ。こちらでもやはり、ホイールは取り外されていました。
(新発田広域クリーンセンター 肥田野正信 主任参事)
「鉄とかアルミのホイールは売れるので、売り物にならないゴムが捨てられていると思う。まとまった数が捨てられているので、個人ではないのかな」
再び、名古屋市中川区の荒子川。
(脇田記者)「まだちょっとタイヤが見える…」
(下川貴幸補佐)「まだ一部残っていますね」
きょう、目視で確認した範囲だけでもまだ10数本のタイヤが川の中に残っていました。中川土木事務所は、今後も定期的に川の清掃活動を行う予定ですが、警察にも相談しています。
(下川貴幸補佐)「不法投棄は断じて許すことができない。(タイヤを)回収する作業や処分に費用がかかる。貴重な税金が使われているので、絶対にやめていただきたい」