減反政策から一変…“コメ増産”へ 生産者が小泉進次郎 農水大臣に望むこと 「農業を守るため しっかりかじ取りを」

(大石邦彦アンカーマン)「八木さん、本日はどうして三越に?」
(鍋八農産 八木輝治 代表)「お米を粉にしてコメ消費拡大のために、パンで勝負しにきた」
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愛知県弥富市を中心に農業を手掛ける鍋八農産の八木輝治代表。きょうは名古屋栄三越で、米粉でつくったパンを販売しています。
(大石)「そもそもなぜ米粉を使ったパンを作ろうと思ったんですか?」
(八木輝治代表)「5、6年前から計画していた。当時のコメの価格が安くて(今の)3分の1くらいの価格だったので。お米を食べてもらうために、パンでも食べてもらおうと」
4月11日に取材で訪れた農家・鍋八農産の農地は200ヘクタール。バンテリンドーム40個分、モリコロパークよりも少し広い面積です。その広大な土地の4分の3で営むのがコメ作り。
国は米の生産を抑えることで、価格の下落を防ぐ「減反政策」を長年行ってきました。
(八木輝治代表)「当時はコメが毎年何万トンと余っていた。売るのにも困っていたし、価格が安すぎて経営もしづらかった」
(大石)「今、むしろコメ不足でコメが高くなっていますが?」
(八木輝治代表)「米価が安いから(パン作りを)始めたけど、それでも頑張ってやります」
コメの増産や新大臣の就任 今後の農家は…
今年は、コメの生産量を増やすことにした八木代表。5キロ3000円台を目指す政府の方針をどう受け止めたのでしょうか。
(大石)「長年減産できていたが、急に増産とはいかない?」
(八木輝治代表)「労働を分配することも大事だし、安定した米価で保ってもらえる(のが条件)」
(大石)「店頭で3500くらい?そのくらいであれば、農家さんも安定経営ができるし、消費者も…今と比べれば安くなりますもんね」
(八木輝治代表)「そうですね。3000円半ばくらい。2000円台になると苦しい」
そして、自民党の農林部会長時代に、八木代表の農地にも視察に来たという、小泉進次郎新大臣については…
(大石)「小泉さん…どこまでいけますかね?」
(八木輝治代表)「僕らは応援するしかないので…時の大臣すべての方ですけど。最後は経営が圧迫されることになるので、日本の農業を守るためにもしっかりかじを取ってもらいたい」