
「公立中高一貫校で単位制を導入」、「1日5時間授業のゆとりある教育」、「県内初の観光科を設置」など 愛知県の高校の改編・再編

03.26(水)11:30
愛知県は、2026年度に豊田市の足助高校に県内で初めて観光科を設置すると発表しました。また、付属中学校が併設される、豊橋市の時習館高校と、日進市の日進高校で単位制が導入されます。
足助高校には、現在、普通科の中に観光ビジネスコースがありますが、2026年度に普通科と観光科に分かれます。
観光科は、独立した専門学科になることで、これまでの三河地区だけでなく、県内全域から受験できるようになります。
現在、観光ビジネスコースで行われている、香嵐渓など観光地でのフィールドワークや、旅行ツアーの企画・開発に加え、経済学の専門的な知識や観光業の実用的なスキルが習得できるカリキュラムが組まれる予定です。
また、2026年度に付属中学が開校する豊橋市の時習館高校と、日進市の日進高校では、高校の全日制の課程で、科目を選択して受けることができる「単位制」が導入されます。
選択できる科目の種類は、それぞれの学校の特色に合わせ、時習館高校ではリベラルアーツと文理融合による、「総合知」の獲得を目指すとしています。
また、生徒の興味関心に合わせて、専門性の高い科目を選択でき、3年生は、体育以外のすべての科目が選択制になる予定です。
一部の科目は、付属中学の生徒も受講できるよう、調整中ということです。
一方、日進高校は一人一人の進度に合わせた学習の実現を目指すとして、中学校までの学習を学び直しできる選択科目も設置されます。
新設される「学びの多様化コース」は、不登校を経験した生徒を対象に、1日5時間授業の「ゆとりある教育課程」が検討されています。
各高校の2026年度の募集定員は、2025年10月に発表される予定です。