大阪・関西万博 チケット販売“黒字化ライン”クリア 「ミャクミャクモニュメント」など設備・備品をオークション形式で販売 行列で見かけたあんなものまで…

(若狭敬一アナウンサー)
「大阪・関西万博」は閉幕が近づくにつれ入場者が増えていますね?
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(大石邦彦アンカーマン)
人間の心理は「もう終わる」と思うと「行きたい」に変わるんですね!完全にスイッチが入った人が増えていますね。
1日の来場者数ですが、開幕当初、4月は10万人を切る日がありました。GWあたりから潮目が変わり、10万人を超える日が増えてきました。初めて20万人を超えたのが花火大会があった6月下旬。9月に入ってからは20万人を超えるのが定番になってきました。
2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」の来場者数は約2204万人だったんですが、大阪・関西万博の累計来場者数は10月4日時点で、それを400万人以上上回る、2682万8409人です。
大阪府・吉村知事「230億円~280億円の黒字」
(若狭)
万博で気になるのは「黒字か赤字か」なんですが…。
(大石)
はい。黒字化ラインですが、チケット販売の目標2300万枚の8割にあたる1840万枚でした。
これが現時点で2206万枚売れていて、目標の2300万枚まで残り94万枚。すでに黒字化ラインはクリアしたことになります。大阪府の吉村洋文知事は「結果『約230億円~280億円の黒字』となる見込みで、大きな黒字です」と言っています。
「ロリポップ最後尾」は落札価格2万5357円
そして万博が終わるとその後はどうなるのか?実は「ミャク市!」という公式サイトがあるんです。これは万博会場で使われていた施設や設備などをオークション形式でネット販売しているんです。
例えばベンチ100台の落札価格は255万1052円。買うのは国や自治体だったりするんです。そして東ゲートを入るとすぐにいる、ミャクミャクのモニュメント(いらっしゃい)は落札価格168万5263円。
(古川枝里子アナウンサー)えっ何か安い気がする!
(大石)
案内サインは落札価格505円。そしてこんなものも…。「ロリポップ最後尾」が落札価格2万5357円です。「ここが列の最後尾ですよ」というやつです。誰が買うんでしょう…。
(古川)
この最後尾を目がけて、みんなが歩きましたからね。思い出の「最後尾」なわけです。
名古屋のスーパーで今も見られる「愛・地球博」の“遺産”
2005年の愛・地球博でも同じようにオークションが行なわれました。いろいろなものが販売されていたんですが、スペイン館にあった六角形のカラフルな陶器は、名古屋市西区のスーパーで今も見ることができます。
そして愛・地球博会場にはグローバルループという遊歩道がありました。今回で言うと「大屋根リング」に近いものがありますが、これは今も現地に残っています。
さらに人気施設だった「サツキとメイの家」は残されて、それも縁となり今のジブリパークに繋がっています。
万博の跡地がどう使われ、万博の理念がどう受け継がれていくのか、大阪・関西万博は大盛況のようですが、「大成功」か否かはまだまだこれからと言えるかもしれません。
CBCテレビ「チャント!」2025年10月8日放送より