新アリーナ建設中止　「議会への説明がない」豊橋市議会が紛糾　中止を求める長坂市長は淡々と答弁

新アリーナの建設計画をめぐり豊橋市議会で紛糾です。長坂市長は9日、民意が大きく分かれる場合は住民投票も選択肢の1つにあると市議会で答弁しました。

豊橋市議会　尾林議員：
「子どもたちが残念に思う」

市議らから批判が相次いだのは長坂市長が推し進めようとしている新アリーナ建設計画の中止。

新アリーナの建設が予定されていたのは、市役所のすぐ近くにある豊橋公園内の球場です。市は、2024年9月、事業者と230億円あまりの整備運営契約を結んでいました。しかし…

長坂尚登新市長：「（契約は）速やかに解除する」

市長は、就任後すぐに事業者に対し契約解除を申し入れるよう市に指示していて、すでに解体工事は止まっています。

計画推進派で議会の過半数以上を占める自民・公明の市議からは「議会に説明がない」と批判が相次ぎました。

自民党豊橋市議団　小原 昌子団長：
「市長と対等とした立場の議会を軽視していると言わざるを得ない」

長坂市長は、「資料や状況がそろったら丁寧に説明する」とした一方、民意が大きく分かれた場合については…

長坂尚登市長：
「住民投票というのも選択肢の1つとなりうると考えております。住民投票などがなされることがあれば、その判断によって（契約解除の取り消し）も否定はできない」

建設中止の動きに、市民は・・・

市民（建設反対派）：
「選挙のときの公約で（アリーナ建設中止について）訴えていたので、決して（今回の）進め方が急だとは思わない」

市民（建設賛成派）
「強引に進めている気がする。本当にみんなが反対なのか問う必要があると思う」