
急な寒さで“2つの注意”…「暖房器具の使い始め」と「風呂でのヒートショック」それぞれやってはいけない事とは

寒い時期に欠かせない「暖房器具」ですが、使い始めは注意が必要です。NITE(ナイト)=製品評価技術基盤機構が実験映像を公開し、注意を呼びかけています。 また、このシーズンに増えるのが、お風呂での「ヒートショック」です。予防法を医師に聞きました。
■石油ストーブの出番…使う前に注意を!
石油ストーブの底に溜まったほこり。空気の流入が阻害され、燃焼空気量が不足してしまいます。 すると、ストーブの火の吹き返しで、堆積しているほこりに引火しました。使う前には、掃除が必要です。
ほかにも、給油口の蓋の締め付けが弱いと、漏れた灯油が引火する恐れもあります。
最近の製品は、音などでふたが正しく締まっているか分かるようになっていて、しっかりと確認が必要です。
電気や石油などの暖房器具は、衣服や物との距離を十分に確保するなど、今一度、使い方や掃除の仕方など確認しておくことが重要です。
■11月から注意!風呂での「ヒートショック」
厚生労働省によりますと、高齢者の入浴事故での死亡者の数(2023年)は6541人と、交通事故のおよそ3倍となっています。 特に寒さが増す11月からは、お風呂での「ヒートショック」に注意が必要です。 ヒートショックとは、急な温度差による血圧の急激な変化により、脳卒中・心筋梗塞などを引き起こすことです。高齢者や、高血圧・糖尿病などの持病がある人はリスクが高いといわれています。
若い人も注意が必要です。名古屋市千種区にある「いのまたクリニック」の猪又雅彦院長は、持病や前兆がなくても起こり得ることで、誰でも「自分にも起きるかも」と考えておく必要があるといいます。 若い人には、「スマホを使いながらの長風呂」「食後すぐに入浴する」ことに注意が必要です。どちらにも言えるのが、血圧が低下した状態で体温が上がるため、湯船から出たときに血圧が急上昇する可能性があるためです。
また、「寝不足での入浴」も、自律神経が乱れた状態で血圧が変化しやすいので注意です。ほかにも、お酒を飲んだ状態では、血管が広がって脱水状態になり血圧が下がっています。時間をおいてからの入浴が良いということです。
ヒートショックを防ぐための基本的なポイントです。 ・お湯をはるときに浴室を温める(湯船の蓋を開けてお湯を張ると温まる) ・お湯につかる時間は10分、お湯は41℃を目安 ・湯船に入る前にまずは「かけ湯」 ・入浴前の水分補給





