激しい“寒暖差” 迷う服装や食事の注文 冷えによる免疫低下で自律神経が乱れ…「規則正しい生活が大事」 週末は黄砂にも注意

5月9日午前9時半ごろの名古屋市。雲が多く風も少し強かったため、空気はヒンヤリと。街中を歩く人の服装を見てみると、上着を着ている人や半袖の人など…さまざま。服装に迷ってしまう気温ですが、街の皆さんはどうしているのでしょうか?
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(10代)「昼間になったら暖かいかなと思って、半袖で来ちゃいました。雨なので後悔しています」
(60代)「朝早く犬の散歩をしているんですけど、その時ものすごく寒い。震えてますよね、犬も。布団も二重のを一重にしたら、次の日はまた二重にしなきゃいけなくなったり」
(30代)「保育園行く時に、子どもが寒いのか暑いのかが分からない」
街の皆さんが感じている「寒暖差」。8日の名古屋の最低気温と最高気温の差は約13℃でした。来週も10℃以上の寒暖差の日が続く見通しです。
名古屋のうどん屋さん 温かいと冷たい…どちらを注文?
そして、けさ桜沢予報士がたずねた名古屋市中村区にある「日和製麺」。早朝から通勤客らが、打ちたてのうどんを求めつめかけていました。ずらっと並んだメニューの中で“冷たいもの”、“温かいもの”を選べるようになっていました。
寒暖差の大きい日が続き、訪れるお客さんの注文もさまざまです。
(温かいうどんを注文 常連客)
「きょうは雨で寒いので、寒い時は温かいもの。日によって(気温が)違うので、体に聞いて素直に欲しいものを選んでいます。(Q:きょうは体に聞いたところ?)『温かいのにしろ!』と」
(冷たいうどんを注文 常連客)
「きょうはこれは冷たいうどんです。(気温が)温かいなという感じがしているので。(Q:けさは?)はい。前回来た時は温かいうどんです。日によって変わりますね」
寒暖差で注文の傾向もつかみにくい
ちなみにけさ桜沢予報士が選んだのは…サバ・イワシ・昆布の出汁がきいた温かいかけうどん、390円。朝はモーニングサービスで、うどんにコーヒーが付いてきます。
(桜沢予報士)「うん、ちょっとホッとする温かさ。まだ空気がヒンヤリする時があるから、温かいものがちょっとうれしいかな」
冷たいうどんの注文は4割ほどに増えてきたそうですが、寒暖差の大きい日が続き注文の傾向はつかみにくいそうです。
(日和製麺 水野博人 店長)
「ここ2週間ぐらいになってから、冷たいものが増えてきた感じ。(Q:きょうはどうですか?)きょうは温かいものが多いと思います」
「(Q:あまり気温が上がらなさそうですけど、温かいものが日中は多い?)多いと思います、こういう日は」
寒暖差で体調を崩す人も…「風邪の症状」の訴え
一方、名古屋市天白区の耳鼻咽喉科をたずねると…
(患者)
「喉が痛いので来た。寒暖差もあるのかなと。きのう夜中(喉が)痛くて寝られなかった。口は乾くし鼻は詰まるし」
「(Q:きょうはどんな症状で?)冷えると、鼻水が出る。昼間は暖かいが、朝晩すごく冷えるのでどうしても症状が出てしまう」
寒暖差の影響が大きいのか?きょうは、のどの痛みや鼻づまりなどの症状を訴えて来院した人の姿も見受けられました。
(あおいろ耳鼻咽喉科 三好晋平院長)
「冷えで免疫が落ちてしまったり、あるいは自律神経が乱れて体調を崩した方が風邪をひいている印象」
この病院では、きのう1日に来院した約130人のうち、7割ほどが風邪の症状を訴えていて、三好院長は“寒暖差”が原因の1つと考えられると話します。
“規則正しい生活”を大切に 黄砂にも注意
(三好晋平院長)「(Q:寒暖差が激しいとなぜ体調を崩しやすくなる?)温度が下がった時に体調を悪くする。自律神経で体温調節をしているので、体温調節に追われてしまうと、自律神経が疲れて(体調を悪くする)」
三好院長は服装で調整することのほか、規則正しい生活が大切だといいます。
(三好晋平院長)「自律神経を整える上でも、規則正しい生活が大事。睡眠時間は目安で7時間以上確保すると自律神経もリセットされて体力も回復できる」
さらにこの時期、注意が必要なのが、“黄砂”です。
東海地方ではあす土曜日の夕方からあさって日曜日にかけて黄砂が飛んでくると予想されています。
(三好晋平院長)「(黄砂でどんな症状がでる?)かなりアレルギー性鼻炎に類似した症状。鼻水、鼻づまり、目のかゆみを訴える方も多い。玄関に入る前にはたき落とす。お困りの方は鼻うがいを検討いただくと良いかも」