第4回全国いちご選手権で、三重県松阪市の『小さな農園 髭苺』が手がける「髭のよつぼし」が金賞を受賞。全国の名だたる農園が集う舞台での快挙は、小さな農園に大きな光を当てました。
三重・松阪市の「髭のよつぼし」が金賞受賞
全国いちご選手権とは、一般社団法人日本野菜ソムリエ協会が主催する品評会。評価員である野菜ソムリエが、産地や品種、生産者などの情報をすべて伏せた状態で食べ、“もっともおいしい”いちごNo.1を決定します。
今回は、昨年のエントリー数375品を50品以上上回る、過去最高の432品が全国各地から集まり、東京・大阪の2会場で開催。日本野菜ソムリエ協会によると、今年は天候が悪条件にもかかわらず、甘みだけでなく酸味がしっかりある品も多く、レベルの高い品評会になったといいます。

そんな第4回で金賞を勝ち取ったのが、三重県松阪市の『小さな農園 髭苺』が手がける「髭のよつぼし」。受賞の知らせを受けた瞬間について、同園の金谷元貴さんは「素直にすごく嬉しく、涙が出てきて、手が震えた」と振り返ります。

ちなみに、農園と商品の名前は、金谷さんのトレードマークである「髭」に由来。「髭のおじさんがつくっているいちごで、“髭苺”です(笑)」とネーミングに込めた遊び心を明かしました。
菌の力で“土作り”、完熟してから収穫

「髭のよつぼし」の特徴は、しっかりとした甘さに加え、ほどよい酸味、そして口に含んだ後に鼻に抜ける香りにあります。また、真冬と春では、味わいが変化することも魅力です。
432品の中から、金賞に輝いた「髭のよつぼし」。そのおいしさは、どのように生まれているのでしょうか。
金谷さんが意識しているのは、いちご本来の力を引き出すこと。栽培環境を徹底的に管理し、土作りでは複数の菌や乳酸菌の力を借りて、いちごを育てています。また、“小さな子どもにも安心して食べてほしい”という思いから、実がなってからは農薬を散布しない方針。完熟してから収穫することで、よつぼし本来の味を最大限に引き出すことを大切にしているといいます。

ちなみに、三重県産のいちごは、過去の全国いちご選手権でも多数上位にランクイン。その理由を金谷さんに尋ねると、「(三重産が多い理由はわかりませんが)僕が栽培している地域は、朝日から夕日までしっかり太陽が当たる平野部なので、栽培には適しているのかと思います」と教えてくれました。
「髭のよつぼし」は直売所や近隣スーパーで販売

Uターンを機に、いちご農家を始めた金谷さん。今後の展望について、「金賞を受賞して色んな方へ報告をさせてもらった時、自分の事のように喜び、泣いてくれる方が沢山いました。その思いを大切に来年は、一緒に働いてくれる家族、スタッフさんと、もう一段階上の“最高金賞”を狙いたいです」と目標を掲げました。
「髭のよつぼし」は、『小さな農園 髭苺』の直売所や近隣スーパーにて販売。また、同園の公式インスタグラムにて、DM受付による発送も行っているといいます。(※いちごはデリケートなため、発送中に傷む可能性があります)


