急騰から1年余り…コメの価格に変化は? 愛知で新米フェア開催

米の価格が急激に高騰してから1年余り。備蓄米の放出などもあり、一時に比べると価格も落ち着きましたが、それでもまだ高い状態が続いています。26日は、愛知県内で新米フェアが開かれました。米の価格に変化はあったのでしょうか。
愛知県大府市にある「JAあぐりタウンげんきの郷」では、26日から新米キャンペーンが始まりました。
PRするのは、元SKEで愛知県出身のフリーアナウンサー後藤楽々さん。JA共催のアンバサダーを務めています。
地元の農家が生産したコシヒカリやミルキークイーンなどの新米。26日は、特別に試食も行われました。お客さんの反応は…。
「今まで食べたことあるごはんより甘いです」(お客さん)
子どももパクパク無言で食べ続けます。
「おいしいんだと思います。ふりかけとかかけないと食べないので、おいしく(食べている)と思います」(お客さん)
農水省が発表する全国のスーパーで9月14日までの1週間に販売されたコメの価格は、5キロあたり税込み4275円でした。
値上がりは3週連続で、今年の最高値4285円に迫る勢いです。
「(お米)高いですよね。安くなってくれると助かる」(お米を買った人)
「仕方ないので買うしかない、お米は必ず食べるのでこれ以上(値段が)上がらないように願うだけ」(お米を買った人)
「今までに比べると価格の面ではだいぶ上がっている。うちが直売所なので農家によって、価格差があったり、あと品種によっても少し差があるが、大体(5キロで)4000円超えるぐらいから、ブランド米の高い方だと5000円くらい(値段を)付けている方もいる」(JAあぐりタウン げんきの郷 淺田貴仁さん)
今後の米の価格は…

ここの新米の特徴は生産者の顔が見える形で販売されていること。価格は生産者自身が決めています。
つづき農場の都築さんの作ったひとめぼれは、5キロで4500円。
近くにある生産現場を訪ねてみると…。
「1年前ぐらいから値段が上がり始めて、今ぐらいの値段だとしっかり継続して投資もできるし、農業をやる若手が増えるので、本当は理想的かなと思う」(千姓 代表取締役 都築興治さん)
どうして米の価格は上がっているのでしょうか。
「生産量が少ないということと、あとはコロナ明けで業務用や飲食店のニーズもすごく増えている。海外から来る方も多くて、消費も増えているなどいろんな要因がある」(都築さん)
気になる今後の米の価格は…。
「今は増産ということでお米がたくさん作られているので、多少は(価格が)落ち着いて来ると思う」(都築さん)