藤井聡太七冠が因縁の場所で因縁の相手と“因縁対局”へ 勝てば防衛、負ければ六冠の大一番

藤井聡太七冠が28日、防衛をかけて王座戦に臨みます。因縁の場所で因縁の相手との対局です。
「甲斐の国、山梨県甲府市。戦国時代屈指の名将、武田信玄公のおひざ元で、将棋界の頂上決戦が行われます」(記者)
将棋界で7つのタイトルを保有する愛知県瀬戸市出身の藤井聡太七冠。
対するは、両親が名古屋市出身という伊藤匠叡王。同学年対決となった今期の王座戦五番勝負。
「両者2勝2敗で迎えた第5局の舞台が常磐ホテルです」(記者)
昭和、平成、令和と将棋や囲碁で数々の名勝負が繰り広げられ、皇室御用達の宿としても知られる迎賓館「常磐ホテル」。
勝った方がタイトルを手にする王座戦第5局が28日行われます。
実は似たような光景は、1年4カ月前にも――。
「大きな対局になるが、全力を尽くして熱戦にしたいと思っています。皆さんに楽しんでもらえるような将棋を指したいと思っています」(藤井聡太七冠)
「大変大きな一局になり、緊張感もあるが、しっかり集中して臨んで、よい勝負をお見せできるように頑張りたいと思います」(伊藤匠叡王)
初めてタイトルを奪われた対局

前人未到、将棋界の8大タイトルを総なめにした藤井七冠が、初めてタイトルを奪われた去年6月の叡王戦五番勝負第5局。
相手は同じ伊藤叡王でした。
戦いの舞台となった常磐ホテルの2階には「名人の小径」があります。
歴代の棋士たちの名勝負を写真やポスターなどで伝えています。
藤井七冠と伊藤叡王の色紙も歴史の1ページに、同じ常磐ホテルを舞台に、同じ五番勝負の第5局で、同じ対戦相手を前に、今度は「王座」のタイトルをかけた運命の大一番。
藤井七冠がタイトルを死守するのか。それとも、伊藤叡王が2つ目のタイトルを奪うのか。
タイトルの行方は、28日決まります。





