「もち麦」ブームが再来? 1kg約500円でコメより割安、食物繊維も豊富 おすすめの食べ方を紹介

新米の収穫が始まっても、終わりの見えない「令和のコメ騒動」。そんな中、かつてブームを巻き起こした「もち麦」が再び注目を集めています。
名古屋でも出回り始めた、2025年産の新米。
コメの流通価格の指標になる「概算金」が今年、主要な生産地で大幅に引き上げられたことがANNの取材で分かりました。
概算金とは、農協がコメを集荷する際に生産者に支払う前払い金のこと。
「(農協からコメを)買い入れる概算金が去年より大幅に上がっている」(「米 伍代目 善太郎」小川潤 代表取締役)
猛暑などによる生産量への影響も懸念されていて、新米の流通が本格化しても価格の高止まりが予想されます。
「令和のコメ騒動」の終わりが見えない中、脚光を浴びているものがあるといいます。
紹介してくれたのは、「大麦大王」こと愛知県豊橋市の精麦会社「豊橋糧食工業」社長・伴野公彦さん。
「お米が高い“令和のコメ騒動”の中で、日本で昔から食べられている麦ごはん、お米に大麦を混ぜて炊飯する麦ごはんの食べ方が見直されている」(伴野社長)
大麦の消費は10~20%の伸び

食物繊維が豊富として、10年ほど前にブームになった「もち麦」。
コメに混ぜて炊けばかさ増しできるとして、再び注目が集まっているといいます。
「“コメ騒動”以降、大麦の消費はもち麦を含めて堅調。業界全体でも(この1年で)10~20%伸びている」(伴野社長)
こちらの会社で人気を博している商品が、白米と混ぜて炊けるもち麦。
1kgあたり500円前後と、コメよりも割安です。
気になるのは、そのお味。
「もち麦を入れて炊いたご飯です。もち麦の1粒1粒が、白米よりも大きいです。いい香りで、(食べてみると)もちもちで、もち麦がプチプチとした食感です」(山田寛明 記者)
ではこのもち麦、どのように食べるのがいいのでしょうか。
おすすめの食べ方を教えてもらいました。
「私が最近ハマっている食べ方の一つが、スープジャーにもち麦を入れて熱々のスープを入れる。プチプチ感で、腹持ちもいい。食べたことない方はぜひ試してほしい。『もち麦ってこんなにおいしかったんだ』というのを体感してほしい。価格的にも家計の応援になる。ぜひ試してみてください」(伴野社長)