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名古屋のタクシー運賃が3年ぶり値上げ 自動運転タクシーの運行も始まる 背景にドライバーの人件費上昇

10.14(火)16:22
14日から、名古屋と周辺のタクシー運賃が値上げされました。一方、名古屋では自動運転のタクシーの定期運行がスタート。背景にあるのは、どちらもドライバーの人件費の上昇です。
名古屋に本社を置くタクシー事業者「つばめ自動車」。3年ぶりの値上げに伴う作業が進められていました。
今回、値上げの対象となるのは名古屋市や瀬戸市など17の市町村で営業するタクシー事業者です。
これまで、タクシーの初乗りは500円で約1kmでしたが、14日からは910mに短縮。さらに、232mごとに加算される料金も90円から100円に引き上げされます。
背景には「人件費の上昇」などがあります。
「私どもは人件費の割合が7割を超している、労働集約型産業。最低賃金がこの4~5年、毎年のように大幅に上がっている」(つばめ自動車 天野清美 社長)
自動運転タクシーの実証実験開始

そんななか、14日から名古屋で始まった実証実験が。
自動運転の「ロボットタクシー」の定期運行。2026年3月までの半年間、名古屋市内の3カ所を周回します。
実際に利用した人は、「トロトロ走ると思っていたので、普通の運転みたいでびっくりした」と感想を述べました。
人件費の上昇などを背景に将来的な導入を目指すというロボットタクシー。既存のタクシー事業者は…。
「選択の範囲が広がるということなので、利用者にとって極めていいことだと思う。ただ、人手がいる移動というのは必ずあるので、利用者にも手助けしてもらうことも多々ある。いっぺんに変わることはなく、漸次変わっていくのかなと」(天野社長)