住宅街の公園に「カモシカ」　名古屋市が注意を呼びかけ

国の特別天然記念物・ニホンカモシカが名古屋市名東区の住宅街に現れました。市は近寄らないように呼びかけています。

　「公園内をニホンカモシカがゆっくりと歩いています」（記者）

　公園でたたずむニホンカモシカ。

　2日、その姿があったのは、名古屋市名東区の住宅街にある公園です。

　警察によりますと、5月末ごろから守山区内で「シカを見た」との通報が寄せられていたといいます。

　メ～テレスタッフが5月31日、守山区内で撮影した写真。

　守山区から名東区まで、移動したのでしょうか。

保護対象のため捕獲できず、森に帰るのを待つ

　ニホンカモシカは、日本のみに生息するウシ科の大型哺乳類で、1955年に国の特別天然記念物に指定されました。

　珍しい動物の急な出現に、近所の人は――

　「どこから来たのか、足も引きずっていたし心配」（近所の住民）
　「（カモシカは）怒っているとかおびえているというより、困った感じに見える」（近所の住民）

　ニホンカモシカは保護の対象であることから、市は捕獲はできず、森に帰るのを待っているといいます。

　「足をけがしているのでしょうか、少し引きずっているような様子が見られます」（記者）

　これまでに、人間に危害を加えたなどの情報は入ってきていません。

　市は、「興奮させないよう、目撃しても近寄らないでほしい」と注意を呼び掛けています。