
夫の浮気相手の“腹いせ”も…探偵事務所が語る『嫌がらせ犯罪』の実態 車のパンクや自宅敷地内へのゴミなど

名古屋で相次ぐ“タイヤのパンク”被害。釘を仕込んだ木片を車道に設置するなど、悪質な嫌がらせが発覚。探偵事務所が語る“嫌がらせ犯罪”の実態とは。
■ドライブレコーダーが捉えた“怪しい動き”
2025年9月に、名古屋市瑞穂区を走る車のドライブレコーダーの映像です。赤信号で停車し、信号が変わり発進すると、聞こえていた音楽を打ち消すほどの音が…。確認すると、タイヤはパンク、さらにあるものも発見しました。
運転していた男性: 「木の箱みたいなものがついていて。切れ端に穴を開けて釘を出しているような状態で、取ったらあっという間に(タイヤは)ぺちゃんこに」 タイヤに刺さっていたのは、木材で固定された長さ5センチはある“釘”でした。
ドライブレコーダーの映像を確認すると、車がパンクをする直前に信号の手前にいたのは歩道に立つ人物。この人物が車の後ろに回り、一瞬しゃがみます。そして、車を少し前に出すと、慌てた素振りで歩道へ。その後、車を発進させると、右後ろのタイヤがパンクしていたのです。 男性: 「『手慣れているので、1回だけじゃない。多分今後も出てきそう』と警察もJAFも言っていました。こういうのがまさか自分に起きるとは思っていないですよね」
名古屋市内ではこうしたパンク被害が複数確認されていて、警察は器物損壊事件として調べています。
■探偵事務所が語る“嫌がらせ犯罪”の実態
このような“嫌がらせ犯罪”の例は他にもありました。「名古屋調査室ai探偵事務所」に伺うと、想定外の展開もあったそうです。相談に来たある夫婦のエピソードを伺いました。 自宅に止めていた妻の車が意図的にパンクさせられたといいます。しかも、それだけではなく。
探偵事務所の担当者: 「パンク修理のため店舗で確認したとき、ブレーキホースに傷をつけられていたと」 修理したところ、ブレーキが切断されかけていたことも発見。妻に心当たりはなく、不安になり探偵に相談したといいます。 そして調査をした結果、まさかの事態が。 探偵事務所の担当者: 「男性が浮気をしていて、その相手の女性が、自分より奥さんを選んで自分と別れるっていう話になったので“腹いせ”ですね」
犯人は夫の浮気相手の女性。復讐目的の犯行だったのです。夫は女性と別れ話になっていたといいます。 探偵事務所の担当者: 「ブレーキ関係は危険にもつながりますので、かなり悪質。恨みを買う心当たりがない方でも、家族が関わっている可能性もあるし、家族がそれを話さないっていうケースもあります」
担当者によると“嫌がらせ犯罪”の被害相談は、「自宅敷地内にゴミが捨てられる」「ポストに宛名不明の郵便物が入っている」「子供の自転車のブレーキが切られている」などさまざまな相談を受けた経験があるといいます。 このような嫌がらせ目的の犯罪に対して、「継続的に行われているものは犯人が特定できる可能性が高い」ものの、「不特定多数・無差別と考えられる犯罪は、防止も犯人特定も難しい」といいます。
これに対しての予防策は「証拠を残すため、ドライブレコーダーや防犯カメラの設置が有効」と指摘しています。 2025年10月17日放送





