岐阜県の北アルプス・槍ヶ岳で男女が遭難　60歳の女性が死亡　現場は積雪50センチ

11月2日、岐阜県の北アルプス槍ヶ岳で登山していた男女が遭難し、このうち60歳の女性が死亡しました。

　警察によりますと、2日午後5時40分ごろ、高山市の槍ヶ岳山荘付近で、登山をしていた男性から「天候が悪く、雪が多い。行動が難しい」と通報がありました。

　男性は女性と2人で登山をしていて、通報の翌日、警察の救助隊らが2人を発見しました。男性は自分で歩くことができ、命に別状はありませんでしたが、女性は心肺停止の状態で、その後、死亡が確認されました。

　死亡したのは千葉県我孫子市の公務員、齊藤晴美さん(60)で、死因は低体温症ということです。

　2人が遭難した当時、現場は雪が降っていて50センチの積雪がありました。警察は悪天候の場合、登山中は無理をせず引き返すよう注意を呼びかけています。