
「梅雨だる」を日本人の約半数が実感か 愛知医大の“天気痛ドクター”に聞く原因と解消法

梅雨に増えるという「梅雨だる」。日本人の約半数が実感しているというデータもあるんです。原因と解消方法を専門医に聞きました。

雨の日が増えるこの季節は、「梅雨だる」という症状に悩まされる人が増える季節でもあるのだそう。
「梅雨に体調不良」は48%

愛知医科大学病院の「天気痛ドクター」佐藤純医師は30年以上、天気と痛み、自律神経との関係を研究しています。
佐藤医師によると、「梅雨だる」の具体的な症状は「だるさや眠気、気分の落ち込み」。頭痛やめまい、耳鳴りが出ることもあるそうです。
「自律神経のバランスが崩れることで様々な症状が出てくる。もう一つ、気圧の変化は耳の奥の『内耳』で感じられるが、そこが非常に敏感になり、脳にストレスを与えてしまう」(佐藤医師)
大研バイオメディカルが行ったアンケートによると、「梅雨の時期に体調不良を感じたことがある」のは48%。
具体的な症状として最も多かったのは「だるさ」。
次いで「頭痛」や「気分の落ち込み・イライラ」と続き、体だけでなくメンタル面の不調も報告されています。
予防には「規則正しい生活」「耳周りのマッサージ」

佐藤医師は、予防するためには「自律神経を整えることが重要。しっかりと朝起きてできるだけ日光を浴びる、そして朝ご飯をしっかり食べて生活のリズムをよくすること」といいます。
また、「気圧の変化を受けにくくすること。内耳が敏感になっているので、それを抑えられるように耳周りのマッサージを」といいます。
「内耳」に気圧のセンサーがあると考えられていて、マッサージをすることで血行などをよくすると、気圧の変化を感じにくくなるのだそうです。
「くるくる耳マッサージ」の方法

マッサージの方法は、耳を上下に5秒ずつ引っぱったら、横にも5秒。
そして5回くるくると回し、耳の周りも動かすのがコツ。
さらに耳を上下から5秒はさみ、最後に手のひらで耳を覆い、くるくると5回まわしたら終了。
特に梅雨どきに頭痛に悩まされている人に効果的だそうです。