
仕入れと環境活かして実現…『ワンコイン台湾焼きそば』に見る町中華の底力 ボリュームMAXで客「価格破壊です」


名古屋市中川区の「中華食堂 わか」は、野菜たっぷりの台湾焼きそばを500円で提供しています。仕入れの工夫により実現した自家製ミンチでボリューム満点の台湾焼きそばは、多くのサラリーマンを魅了しています。
■ボリューム満点の焼きそばがワンコイン
名古屋市中川区・国道1号線沿いにある「中華食堂 わか」。

定番メニューは、ニラをたっぷり使ったパリパリ食感の「焼きワンタン」(6個418円)や、ピリ辛しょうゆ味の「ニンニクゴロゴロ特製ラーメン」(858円)

さらに白米の代わりにチャーハンを詰めた「天津チャーハン」(935円)です。

この日の日替わりランチ(850円)は、メインのエビチリに3種類の副菜、漬物、ご飯、中華スープが付く充実ぶりです。

開店直後の午前11時半を過ぎると、店内は近隣のサラリーマンで満席に。客の多くが注文するのは、ワンコインランチの焼きそばです。

250グラムのもやしと蒸した麺を強火で炒め、ひき肉にニンニク、唐辛子、しょうゆを加えた自家製ミンチとともに新鮮なニラを豪快に投入。見た目も鮮やかな「台湾焼きそば」(500円)は、このボリュームでワンコインです。

客: 「普通は500円では食べられない。価格破壊です」 別の客: 「毎日食べても飽きない」

さらにランチタイムには、コーヒー1杯無料のサービスもあります。
■驚きの仕入れ術でワンコインを実現
なぜボリューム満点の焼きそばを500円で提供できるのでしょうか。その理由は仕入れにありました。 ランチタイムを終えた午後2時過ぎ、店主が向かったのは10年以上通っているという馴染みの青果店。

店主: 「これ(ピーマン)安いでしょ。セロリ100円、スーパーの何分の1の値段です」 この日はニラが6束で80円と破格。この店では、野菜や果物のアウトレット品を格安で購入できます。大量に使うもやしも…。 店主: 「もやし1キロで50円」

さらに、会計の際には、レジの女性が「ニラあげよっか?」と声をかける場面も。 店主: 「こんなにニラもらいました。この量はヤバいです」

夕方に行くと、長年の付き合いからニラやもやしがもらえるといいます。 店主: 「もやしは痛むのが早いので、売れないと『持っていって』と。それで焼きそば作れば何とか値段を抑えることができる」 さらに…。 店主: 「うちは持ち家なので家賃は発生しない」 建物が店舗兼住宅のため、店の家賃負担もありません。

仕入れと環境を活かし実現した“ワンコイン中華”。町中華の底力です。 2025年9月4日放送