水道水が茶色く濁る 原因は水道管の“鉄のさび”か 給食に影響 三重・亀山市

亀山市の2700世帯で濁り水。水道水が茶色く濁り、給食は3日連続でレトルトカレーとなっています。
浴槽に貯まるのは、麦茶のように茶色く濁った水。水道から出た“濁り水”です。
映像は5日、三重県亀山市の阿野田町で撮影された映像です。
周辺では、11月1日から水道水が茶色く濁った状態となっていて、その影響は市の1割に及ぶ、約2700世帯に広がっています。
亀山市は4カ所に給水所を設置し、給水活動を行っています。
「ご飯が炊けない、洗濯もできない。茶色い水でお風呂も入れないし顔を洗うこともできない」(亀山市民)
11月1日の夜から水道の水が濁っている家庭に伺うと…。
「今はきれいですね、普通と変わりませんね」(亀山市民)
濁りは少しずつ改善されているといいますが、発生から1週間近く経ち、生活への影響は深刻です。
「早く直ってほしいですね。水がないのはすごく大変」(亀山市民)
給食は3日連続でカレーに

濁り水の影響は、給食にも…。
「(連休明けの)4日の朝確認した。調理室で少し濁りが確認できた」(亀山南小学校 米村健 校長)
亀山南小学校では、調理室で給食の調理ができなくなり、4日から、給食をレトルト食品に変更しています。
メニューは3日連続でカレー。ご飯やパンで変化をつけました。
調理室を見てみると6日は水道水を使わず、給水した水で調理用具を洗っていました。
7日からは、別の給食センターで作った給食を運んでくる予定です。
「実際に水道水をコップに入れてみてみると…そんなに濁っていないように感じます」(記者)
とはいえ、濁り水が完全に解消したかは確認できていません。
「子どもたちには『水道水は飲まないこと、手洗いは良いですよ』と周知した。子どもたちが安心して使えるような水道水を望んでいる」(米村校長)
市の担当者は、濁り水の詳しい原因は究明中としたうえで…。
「水道管の中に付着した鉄のサビがはがれて、茶色い水が発生していると考えている。水道管の中に入った鉄のさびの水を放流して、新しい水に交換してきれいな水にする作業中」(亀山市 上下水道部 高沢直さん)
市では、6日から10日まで濁り水が発生している地域の住民を対象に、市の総合保健福祉センターの浴場「白鳥の湯」をお風呂として無料開放します。時間は午前8時から午後10時までです。
「濁り水が確認された際には、コップなどに水を入れて、赤みがあるときは飲用や洗濯はお控えください」(高沢さん)





