2022年10月24日放送
【アナウンサーが中日新聞コラムを朗読】5月4日(水)アナよみ春秋
アナよみ春秋
中日新聞の看板コラム「中日春秋」をCBCテレビ&東海テレビのアナウンサーが朗読します!
「中日春秋(ちゅうにち・しゅんじゅう)」は、中日新聞の朝刊1面に毎日載っているほぼ555文字の文章。
書いた人の意見や考えが含まれた「コラム」と呼ばれる読み物です。
5月4日(水)の中日春秋
「語録」にこんな言葉があった。
「指導者が仕事をするには忍耐が必要だ。私は子どものころにそれを学んだ」−
▼子どものころの出来事とはこんな話らしい。その人は数学が得意で、
友だちの勉強も見てあげていたが、相手はなかなか理解しない。気づいたそうだ。
教える側は辛抱強く、相手の理解を待つしかないのだと。
▼その人とは八十歳で亡くなったサッカー元日本代表監督イビチャ・オシムさんである。
含蓄ある言葉で選手を鍛え、鼓舞した名指導者だった。日本サッカーの恩人の一人だろう。
▼「ライオンに追われたウサギが逃げ出すときに肉離れを起こすか。
(選手がけがをするのは)準備が足りない」。ウサギだって、けがをすることもあろうにと
思わぬでもないが、その人が語れば、なるほどと信じたくなる説得力があった。
▼理解しない相手をどう導くか。オシムさんの言葉が磨かれ、
魔法のような力を持つようになった背景かもしれない。民族が対立した旧ユーゴスラビア。
そこで代表監督を務めるには対立を越え、選手を団結させる魅力ある言葉が必要だったのだろう。
▼「人生はこれからも続く。サッカーでもそうだろう。
試合に負けるのは人生の終わりではない」。苦難にも絶望しないで。
東日本大震災の後、日本に向けたメッセージにそんな言葉があった。
日本人に伝え、教えたのはサッカーだけではなかった。
番組詳細
中日新聞の看板コラム「中日春秋」を東海テレビ&CBCテレビのアナウンサーが朗読します!
「中日春秋(ちゅうにち・しゅんじゅう)」は、中日新聞の朝刊1面に毎日載っているほぼ555文字の文章。書いた人の意見や考えが含まれた「コラム」と呼ばれる読み物です。
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