北島三郎さんや高倉健さんも来店! 大物有名人がドハマりした老舗町中華「香蘭園」【名古屋市中区】
名古屋市中区にある「香蘭園」は創業70年を超える老舗の町中華。午後5時の開店を前にお客さんが列を成し、オープン後にはすぐに席が満席となるほどの人気店です。
大物有名人も足を運ぶというウワサの「香蘭園」の秘密に迫りました。
北島三郎さんが愛する「焼飯」
長年通い続ける常連客も多い、愛され町中華の「香蘭園」。現在は3代目店主の吉川一さんが「香蘭園」の厨房で鍋を振るっています。
香蘭園の人気メニューの1つが「焼飯」。大きめの自家製チャーシューとにんじん、ネギを入れ、華麗な中華鍋捌きでパラパラに仕上げた王道の焼飯は具材と食感のバランスが絶妙! ドハマリするお客さんが続出しています。
そんな香蘭園の焼飯が大好きというのが、演歌歌手の北島三郎さん。吉川さんの話では、北島さんが店を訪れると必ず焼飯を注文するほどお気に入りとのことです。
「御園座」やホテルに囲まれた立地
じつは香蘭園があるのは名古屋の芸所として知られる「御園座」のすぐ近く。近隣にはヒルトン名古屋を初めとした有名ホテルが多数あることから、歌舞伎役者や歌手などの大物芸能人が続々と来店しているんだそうです。
歌舞伎役者の中村勘九郎さんや中村七之助さん、片岡仁左衛門さん、中村芝翫さん、中村獅童さんらもたびたび訪問。さらにロックミュージシャンの布袋寅泰さんと歌手の今井美樹さん夫妻など、店主の吉川さんの口から次々とビッグネームが飛び出します。
しかし香蘭園には有名人のサイン色紙は一切なし。たとえ有名人であっても“お客さんはお客さん”なので「サインは一切もらわない」のが吉川さんのポリシーです。
名古屋スタイルの焼餃子も「香蘭園」が発祥
芸能人以外にも、立浪和義監督や栗山英樹監督などスポーツ関係者も、香蘭園に足を運んでいるそうです。元メジャーリーガーの松井秀喜さんが来店した際には、骨付きの豚肉を酢豚のように仕上げた「糖酢排骨(トウスウパイカー)」を注文。なんと1人で4皿食べたというエピソードも残っています!
そんな香蘭園の一番人気メニューが「焼餃子」。一口サイズの焼餃子には、キャベツや白菜の代わりに大量の玉ねぎが使われており、豚の脂と合わさることで甘味をしっかり感じられる焼餃子に仕上がっています。
薄皮で包み口当たりのいい食感となっているのも人気の理由の1つ。じつはこの薄皮と玉ねぎを使った餃子を最初に手がけたのが香蘭園なんです。70年前に初代が考案した薄皮玉ねぎ餃子のおいしさは、いつしか名古屋全体に広まり、今では名古屋餃子の代名詞となっています。
名物「ネギ頭」を愛してやまない超大物俳優
餃子に続く人気メニューが、3代目を担う吉川さんが考案した「ネギ頭」。ネギラーメンの具材をおつまみ用に改良。チャーシューとネギとモヤシをピリ辛に和えたお酒が止まらなくなる一品です。
この「ネギ頭」をこよなく愛していたのが超大物俳優の高倉健さん。伏見の路地裏にある老舗の町中華には、数多の大物有名人も惚れこむおいしさがありました。