伝統を受け継ぎ、進化する。 変わり続ける、東海の老舗たち

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長く続いてきた工房や蔵。「老舗」と聞くと、変わらないものを守り続けているイメージがありますが、実はアップデートを重ねています。受け継いできた技や味を大切にしながら、時代に合わせた新しい挑戦へ。世界を目指すバイオリン、豆腐から生まれた意外なスイーツ、昔ながらの製法でつくるクラフト酢など、東海の老舗が紡ぐ「今」を集めました。

※この記事の一部内容は放送当時の情報を基にしているため、情報・価格等は変更となっている可能性があります

アインシュタインも愛用した
愛知のバイオリンが再び世界進出を目指す

愛知県大府市にある『鈴木バイオリン製造』は、100年以上続く、バイオリン工房。創業者の鈴木政吉さんが、明治21年に第1号を完成させたのち、独自の設備を開発し、日本で初めてバイオリンの量産化を実現させた会社です。

その品質は世界にも知られ、なんとあのアインシュタインまでもが政吉さんに手紙を送ったほど!

しかし、近年は価格の安い海外品が普及し、国産バイオリンの売上は低迷。毎月のように売上が目減りしていく状況でした。

そんな中、同じ愛知県内にある『ジブリパーク』の開場をきっかけに、再び注目を集めます。“パーク内にある「地球屋」、映画「耳をすませば」に登場するバイオリン工房に雰囲気が似ている!”と、ジブリファンを中心に話題に。現在は、工房見学会や作業体験会を開催し、ひっきりなしにお客さんが訪れるようになりました。

その機を逃さず会社の再建に立ち向かったのが、自動車部品メーカーでM&Aや財務を担当するなど異色の経歴を持ち、外部初の就任となった、5代目の小野田社長。

ブランド力や職人たちの高い技術はあったものの、生産体制が整っておらず、時代に即した付加価値が提供できていなかったと語り、“原点回帰”を打ち出しました。

ただでさえ難しい楽器の調弦ですが、バイオリンはより精巧に作らなければなりません。その点、日本の職人は細かい作りを得意とします。そこで、“本物のバイオリン”として、海外に認めてもらおうと動き出したのです。

狙いを定めたのは、中国と韓国。本物を求める富裕層に、高品質な日本のバイオリンを知ってもらう戦略で、今後はアジアを中心とした海外輸出に力を入れていくのだそう。また本社のある大府市を、“バイオリンの里”として、メイド・イン・大府をアピールしていくといいます。

日本が誇る職人技をひっさげ、日本製のバイオリンが世界で再び評価される時代は、すぐそこかもしれません。

■番組情報■
テレビ愛知「LBS名古屋」
アインシュタインも愛用 愛知バイオリンが再び世界へ
2023年11月2日放送

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爆盛王選手権!?『佐藤醸造』の新しい試み