日間賀島の小学校、先生とのお別れシーンに涙腺崩壊! 卒業式に密着【南知多町】
学園ドラマの定番となっている、学校の先生との涙のお別れシーン。皆さんも一度は目を潤ませた経験があるのではないでしょうか? 南知多町・日間賀小学校の卒業式では、そんなドラマで描かれるようなお別れの場面が見られるといいます。日間賀小学校の先生と子どもが紡ぐ“お別れシーン”に密着しました。
日間賀島を離れる弓場先生に密着
取材に訪れたのは、日間賀小学校の卒業式。 学校を離れるのは6年生の担任の弓場先生です。教え子の卒業を見送ったら、先生自身も3月いっぱいで島を離れます。基本的には島に赴任した先生は3年で異動。子どもたちもこのサイクルには気づいています。
弓場先生は日間賀小学校で担任を務めて2年、子どもとたくさんの思い出を共にしてきました。全校児童は91人のため距離が近く、取材時にも子どもと先生が気兼ねなく話す様子が印象的。放課後はみんなでサッカーを楽しむのが日課といいます。この日、子どもたちは弓場先生との最後のサッカーを楽しみました。
いよいよ卒業式当日!
ついに卒業式の日。教室に入ると、黒板を子どもたちとの写真で飾っている弓馬先生の姿がありました。
初めての教員生活と島での生活に不安を感じていたものの、子どもたちのおかげで楽しい時間を過ごせたそう。「何気ない会話や過ごした時間も、先生にとっては大切な思い出になっている」と話します。
小学6年生の子どもたちは、中学校の制服で卒業式に出席。弓場先生に呼ばれて、一人ひとり卒業証書を授与。卒業後は本土の中学校に進学します。
式を終えたら、教室で最後のホームルームへ。子どもたちと先生の絆が伝わってくる感動の時間に立ち会いました。
「日間賀島で先生をできたことが幸せ」
4月上旬、異動した先生たちが離任式を行うため、島に戻ってきました。先生はここで、教え子たちに最後のメッセージを送ります。
「日間賀島に帰って、みんなの前で話せていることが安心。改めて日間賀島で先生をできたことが幸せでした。幸せな3年間をありがとうございました。これからもみんな頑張ってください!」
教え子たちを送り出すと、今度は弓場先生が送り出される番です。
離任式が終わると、全校児童とともに港に向かいます。島民たちも続々と集結。島民の皆さんは別れを惜しむだけでなく「また気軽に島に来てね!」と激励する意味合いもあるといいます。
子どもたちから盛大に見送られて船へ乗り込む先生たち。潮風に乗って聞こえる子どもたちの涙声を、先生は決して忘れないでしょう。