クオリティの高さに驚き…服飾デザイナーや保育士目指す家政科の女子高生 “好き”や“得意”を将来に
愛知県一宮市にある修文女子高等学校。一宮市内で唯一の女子校です。
ファッションデザイナーなど服飾のスペシャリストや、保育士を目指す生徒が集まるこの学校の家政科に、お笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました!
家政科には、全校生徒が楽しみにしている、年に一度の大イベントがあるそうで…。
パンサー向井さん:
「なぜこの学校に入学しようと思ったんですか?」
伴さん:
「『家政科ファッションショー』を観て、憧れを持ったからです」
3年生の一大行事が、12月に開催されるファッションショー。3年間の集大成として、一人一着、服をデザイン・製作しています。なんと2年生の後半からおよそ1年がかり。そのクオリティの高さに向井さんも驚きです。
パンサー向井さん:
「すごっ!これをゼロから自分たちで…。作ったら自分で着るの?」
生徒:
「自分で着て、舞台に立ちます。動きも今練習しています」
また家政科では、保育士を育てる授業も。系列の幼稚園があり、実際の園児たちに紙芝居を読むなど、生の現場経験を積むことができるんです。その紙芝居は全て生徒のオリジナル。
パンサー向井さん:
「紙芝居は自分たちで絵を描いてってこと?」
大橋さん:
「はい。ストーリーも考えます。私達のグループは、食べ物の好き嫌いがあると大きくなれないから、どうやったら大きくなれるかという紙芝居です」
そんな皆さんに、将来の夢を聞いてみると…。
水島さん:
「保育士になりたくて、中学の時に高校から修文大学に進学したいと思って入りました」
高御堂さん:
「夢は不動産屋の社長になることです。お金を稼いで海外に行って、ご飯を食べられない子供とかを支援したいなと思ってます」
続いて、保育の授業を向井さんも体験させてもらいました。
保育に関する技術を学ぶ保育検定。教えてくれるのは保育検定1級の小久保さんと溝口さん。赤ちゃんの扱い方や言葉づかいが大切です。
重さ3000グラム、首がすわっていないなど、新生児という設定の人形を使ってミルクを飲ませる課題です。やけどしないよう、ミルクが人肌と同じ温度かを手首で確認。そして…。
パンサー向井さん:
「抱っことか、緊張するのよ。(人形の首を支えて…)あっ重いね、怖いわーコレ…」
たどたどしい動きで抱っこした向井さん。ミルクをあげようとするも哺乳瓶は机の上…。
パンサー向井さん:「1回この子置いていい?」
小久保さん:
「ダメです(笑)最初から一緒に持ってないといけなかったです」
人形でも、本物の赤ちゃんのように一つ一つの動作を優しく、丁寧に接する。こうして生徒たちは、保育士としての心の持ち方を学んでいるんです。
日々勉強に励む家政科の生徒たち。しかし、その日常も新型コロナウイルスの感染拡大で変わってしまったそうです。
中井さん:
「お昼は、一人で前を向いてご飯を食べないといけないので、寂しいなって思います」
ソフトボール部の4番バッターだという中谷さんは…。
中谷さん:
「インターハイがなくなってしまったことです。聞いた時はショックで…。顧問の先生から手紙を一人一人もらって、『最後のインターハイがなくなっても今までやってきたことは無駄じゃない』って書いてありました」
インターハイは中止になってしまいましたが、その後行われた県大会では、見事3位という成績を収めたそうです。
それぞれの目標に向かって懸命に取り組んでいた生徒たち。今回の取材で向井さんが感じたこととは…。
パンサー向井さん:
「保育だったり、ファッションだったりとか、色んなジャンルを学ぶ中で、自分の一番好きなこととか得意なことを学びながら、自分の将来に結び付けていて、素敵な意味のある科だなと思いました。自分もミルク飲ませたり、おむつを替えたりとか、人生の中で意義深い体験をさせてもらいました」
修文女子高校家政科の皆さん、ありがとうございました!