豊田市は「タコス」が名物? 高級梨の「あきづき」や願い事をかなえる「奉納風鈴」など豊田名物5選
県内有数の工業都市ながら、自然環境にも恵まれた豊田市。愛知県を代表する景勝地・香嵐渓を有し、さまざまな国際試合も行われる「豊田スタジアム」が街のシンボルとなっています。
そんな豊田市の名物5選をご紹介します。ぜひ、旅行の参考にしてみてください!
豊田市民が愛する名物「タコス」
「ロシータ」は豊田市出身の店主・木野武人さんと、明るい奥さま・幸枝さんが営むメキシコ料理の専門店。トルティーヤ生地に肉や野菜などを包んで食べるメキシコの伝統的料理「タコス」は、お客さんから愛知県一の名店と呼び声がかかるほど人気です。
幸枝さんの祖母が創業した福岡のメキシコ料理店で15年修行後、2009年に地元豊田で「ロシータ」をオープン。炒めた牛ひき肉と玉ねぎを手作りのトルティーヤに巻き、さくっと揚げれば豊田市民が熱愛するタコスの出来上がり。創業から14年、今ではすっかり豊田市の名物になっています。
甘くジューシーな梨「あきづき」
果物の生産も盛んで、梨の産地としても知られている豊田市。豊田市内では42名の農家が「幸水」「豊水」「あきづき」といった赤梨系の品種を中心に栽培しています。
梨農家歴38年を数える山田正義さんの農園でも、旬を迎える「あきづき」の収穫の真っ最中。朝露がついたみずみずしい梨を1つずつ手でもぎ、残った小枝をハサミでチョキンと切り取ります。
大玉の高級梨として知られる「あきづき」は、甘くジューシーな味わいが特徴。カゴにクッションを入れておくのも、おいしい梨に傷がつかないようにするための心遣いです。
願いごとを書いた短冊を結ぶ「奉納風鈴」
心地よい音色が境内に響いているのは「増福寺」。全国的にも珍しい風鈴の奉納ができるお寺です。
約20年前に町おこしの一環として始まった増福寺の奉納風鈴。現在は7000個を超える風鈴が境内にまつられています。
奉納の仕方は願いごとを書き記した短冊を風鈴に結びつけるもの。この短冊が風で切れた時に願いが叶うと伝えられています。
奉納した風鈴はご祈祷を受けたあとに境内へ。風がそよぐとチリリンと響く美しい音色に心が癒やされます。
子どもたちが笑顔を浮かべる「やな漁体験」
この時期の豊田の風物詩が「やな」です。産卵のために川を下る鮎の習性を生かした漁法です。豊田市内には鮎のつかみ取りを体験できる観光やなが5カ所設けられていて、多くの観光客たちでにぎわいます。
「おど観光やな」でも、子どもたちが鮎のつかみ取りに挑戦。やなの上でピチピチと跳ねる鮎を捕まえれば、満面の笑みが浮かびます。
捕まえた鮎は炭火で塩焼きに。こんがり焼かれた鮎を大きな口で頬張れば、そのおいしさに再び笑みがこぼれます。
老舗鍛冶店の「包丁づくり」
足助の町で音を響かせているのは鍛冶職人・廣瀬友門さんの工房。江戸時代末期から7代続く老舗鍛冶店「広瀬重光刃物店」では、現在もさまざまな刃物が造られています。
1000度以上にも及ぶ窯の中に素材となる鋼を入れ、槌でトントントンと鍛造。仕上げに刃を磨けば、輝きが美しい文化包丁の出来上がり。
廣瀬さんが造る包丁は一流の料理人にも愛されています。
※この記事の内容は2023年9月時点の情報です。