豊明市民しか知らない!? 給食の「ドイツロールパン」は子どもも大人も夢中になる味
豊明市は名古屋市東部に隣接し、桶狭間の古戦場など名高い史跡が残る街。名古屋のベッドタウンとして多くの人たちが暮らす街では、愛知県内でも他の地域の人たちはほとんど知らない「ドイツロールパン」なるパンが愛されています。
そこで今回は豊明市のローカルグルメ「ドイツロールパン」を徹底調査! 子どもも大人もトリコにするおいしさの秘密に迫ります。
「ドイツロールパン」は豊明市だけの給食グルメ
ドイツロールパンは豊明市の学校給食の味
豊明市内の小学校の献立表にも「ドイツロールパン」の文字が
ほかの地域では聞きなじみのない「ドイツロールパン」ですが、豊明市で街の人たちに話を聞いたところ、その認知度は100%! 「全国じゃないんですか!?」と驚かれてしまうほど、豊明市民にとっては当たり前のパンのようです。
実は「ドイツロールパン」は豊明市の小中学校の給食でのみ提供されているパン。しっとりとした生地に、ほんのり甘い味わいが子どもたちの間で大好評! 豊明市で育った大人たちもその味を覚えているんだそうです。
何も入っていないけれどおいしい!
「ドイツロールパン」は、一見すると少し大きめながらも普通のロールパンのような見た目。中を割ってみてもクリームなどが入っているわけではありません。
しかし、ひと口食べれば甘くてしっとりとしたおいしさのトリコになってしまうのが「ドイツロールパン」の魅力! 豊明市の学校給食で「ドイツロールパン」が提供されるのは年に2回ぐらいしかないため、給食に登場すれば真っ先にかぶりつきます!
マーガリン多めがおいしさの秘密
子どもたちはもちろん、大人になっても忘れられない「ドイツロールパン」。味の秘密は「マーガリン」にあります。「ドイツロールパン」には通常のパンよりもマーガリンが多めに練り込まれており、豊明市の子どもたちを魅了するしっとりとした食感と甘さの源となっています。
給食の味が待望の一般発売で爆売れ!
豊明市にあるフジパンの工場
市役所の資料によると、「ドイツロールパン」は昭和52年10月から豊明市の学校給食として提供が始まったといいます。豊明市に工場のあるフジパンが今なお、豊明市の給食のためだけに「ドイツロールパン」を焼き続けています。
ドイツロールパンはフジパン豊明工場で製造
そんな半世紀近くにわたり豊明市の学校給食限定の味としてのみ親しまれてきたドイツロールパンですが、なんと2024年秋にフジパンから一般発売をスタート! 「子どもの頃に親しんだあのパンがもう一度味わえる!」と、豊明市の広報誌でも取り上げられるほどの大きなニュースとなりました。
豊明市の広報誌にも掲載
一般発売された「学校給食ドイツロール」は豊明市のスーパーでは販売直後から完売続出!特設コーナーに並んでいるパンも次から次へとお客さんたちがまとめ買いし、なんと1日で1000本が完売となるほど圧倒的な人気ぶりだったそうです。
12万本のうち3万本を豊明市民が爆買い
製造元のフジパンによると、新たに「学校給食」シリーズをはじめるにあたり、豊明市民から熱望されていた「ドイツロールパン」もラインナップに加えました。発売開始からの1カ月で発売された12万本のうち、なんと4分の1にあたる3万本を豊明市民が購入するほど爆売れになったそうです。
3月1日からの期間限定で、中部7県で再販!
当初は1月末までの期間限定発売の予定だった「学校給食ドイツロール」ですが、あまりの反響の高さに再販が決定! 3月1日からの期間限定で、中部7県にて再び購入できるようになりました。
一部取り扱いのない店舗もありますが、豊明市民の懐かしの味をこの機会に味わってみてください!