豊橋「お亀堂」!永遠のヒット「みたらし団子」の製造工程がクセになる!
お茶うけにもってこいの「あん巻き」。小麦粉を薄く焼いた生地であんを巻いた和菓子で、愛知県の名物として広く知られている。
「有楽製菓」の人気商品「ブラックサンダー」と「あん巻き」の異色コラボが話題になった「ブラックサンダーあん巻き」は、約500万個を販売。
老舗和菓子店「お亀堂」
この斬新な和菓子を作ったのが、愛知県豊橋市にある創業75年の老舗和菓子店「お亀堂」だ。「お亀堂」は、人気名古屋土産「ぴよりん」ともコラボしており、大胆なチャレンジを持ち味としている。
みたらし団子
一方、看板商品の一つ「みたらし団子」は、懐かしさがあふれる素朴な味わいが人気。
毎朝工場で焼いているというが、いったいどうやって作っているのか。その工程に密着した。
“伝統と革新”が融合した団子づくり
国産の米粉を100%使用
お団子には、国産の米粉を100%使用。そこに水を入れてかき混ぜると、まるで雲のようなふわふわの状態に。これを蒸気で約10分蒸したら、粘り気のあるお餅に変わる。
出来立てのお餅を「自動餅つき機」で素早くつく
出来立てのお餅を「自動餅つき機」にセットし、熱々のうちに素早くつく。こうすることで、でんぷん同士がつながり、コシと粘り気が増す。
つきあがったお餅を機械に投入すると、あっという間に串に刺さったお団子が次々と出てきた。どういう仕組みなのか。
歯車が止まる一瞬の隙に串を刺す
よく見ると、機械に入ったお餅は、歯車の間を通り抜けることでお団子の形に。串は歯車が止まる一瞬の隙に刺している。
焼きの作業は、レーンがぐるぐる回る機械が行う。串の持ち手を機械に引っ掛けると、両面のグリルがこんがり焼け目を付けていく。
ゆっくりとグリルを通ったお団子はアームで持ち上げられ、しょうゆダレのプールにダイブ! プールから出たら、2度焼きへ。
実はこの機械、元々お団子ではなく、焼き鳥を焼くものだった。「焼き鳥店でこれを使っていた。みたらし団子に使えると思い、お店に頼んでその場で製造元をメモ。その後、電話をして入手した」(開発担当・石川さん)。
最後は人の手でみたらしダレを付ける
最後は人の手で、秘伝のみたらしダレを付けたら完成! こうして、1時間に300本も作っている。
出来上がったお団子には、いい焦げ目といい照りがついている。